2015年01月13日
手配書の成果
先日の記事『貼ってみました。』(http://muangchai.namjai.cc/e149732.html)で、指名手配書もとい「尋ね人」の貼り紙を貼り出してから約20日。
先週の木曜日に、ようやくその尋ね人本人が現れた。
それまでにも、その『尋ね人』の貼り紙を貼り出してから来店する客の反応はかなりあって、手応えを感じてはいたのだが、これと言った成果は上がっていなかった。
中には、とても興味深そうに「この人どうしたの?」とか、ツケを払わないと言うと「いくらくらいなの?」などと詳しい事を聞いて来て、「これは、手応えあり?知り合いかも?」と言う人も数人いたのだが、それだけでは決定打にはならず、一日また一日と過ぎて新年を迎えてしまった。
私たちも、もうそういう質問にも慣れて来てしまって、「ああ、またか…。」くらいに気にならなくなっていた。
そんな空気が流れていた先週の水曜日の事。
2トン車のブレーキパッド等の部品を買いに来た中年の女性が、部品を待っている間に例の貼り紙を食い入る様に見ていた。
そして、部品を揃えて持って行くと、すぐに「この子は何でここに貼られているの?」と聞くので、事情を説明したところ、
「この子は私の甥なんだよ。まあ、それにこの子は自分のトラクターは持っていないから、奥さんのお父さんのトラクターの部品だったんだろうね。私が言って置いてあげるから。悪気が有ったんじゃないと思うよ。」
と、自分の甥を弁護するような言い方で、さっそくその甥へと電話してくれた。
すると電話が終わって、「やっぱり、あの子は奥さんのお父さんの代わりに買いに来たんだって。それで、ツケの伝票は奥さんのお母さんに渡したんだけど、そのお母さんが払うのを忘れてしまったらしいよ。」と、その一家の事情の一部始終を話してくれた。
そして翌日…。
その伯母さんから話を聞いた「カングン」君はお母さんからお金を貰い、慌てて払いに来たらしい。
「らしい」と言うのは、彼が払いに来た時間、私は末っ子のミック学校に迎えに行って留守だったので、店番をしていた夫から聞いたのだった。
しかも、さすがは「いい人」の夫。
私が、わざわざ数百バーツの利子を計算して書いて置いたのに、まったく無視して、わずか20バーツちょっと上乗せしただけで、チャラにしてしまった。
私がこの貼り紙を貼り出すと言う強硬手段に出るまでに至った、日々の葛藤と苦悩を全く無視した夫の行動に、もはや怒りも呆れも通り越して「諦め」だけが残った。
顔も覚えていないくらいの相手に、結果的に何の保証もなくツケをさせてしまい、しかも「夕方には持ってくる」と言ったその言葉を信じて待っていたにも関わらず、翌日その翌日…と結局数ヶ月も待たされて、しかも向こうは忘れていた…。
この間の私の気苦労は何だったのか。それをせめてわずかな利子でも…と、支払いの際に徴収しようと計算して置いたにも関わらす…だ。
しかし、当の夫はこの貼り紙作戦が功を成した事に上機嫌で、「これからもこれで行こう!」と張り切っていた。
だが、私は心の中で「ここまでして最後にがっかりするくらいなら、これからは私がもっと厳しくして、最初からツケを拒否した方がいいな…。」と全く別の事を考えていた。
と、最近どんどん他人(タイ人客)に厳しくなっている自分自身に改めて気付いた。
先週の木曜日に、ようやくその尋ね人本人が現れた。
それまでにも、その『尋ね人』の貼り紙を貼り出してから来店する客の反応はかなりあって、手応えを感じてはいたのだが、これと言った成果は上がっていなかった。
中には、とても興味深そうに「この人どうしたの?」とか、ツケを払わないと言うと「いくらくらいなの?」などと詳しい事を聞いて来て、「これは、手応えあり?知り合いかも?」と言う人も数人いたのだが、それだけでは決定打にはならず、一日また一日と過ぎて新年を迎えてしまった。
私たちも、もうそういう質問にも慣れて来てしまって、「ああ、またか…。」くらいに気にならなくなっていた。
そんな空気が流れていた先週の水曜日の事。
2トン車のブレーキパッド等の部品を買いに来た中年の女性が、部品を待っている間に例の貼り紙を食い入る様に見ていた。
そして、部品を揃えて持って行くと、すぐに「この子は何でここに貼られているの?」と聞くので、事情を説明したところ、
「この子は私の甥なんだよ。まあ、それにこの子は自分のトラクターは持っていないから、奥さんのお父さんのトラクターの部品だったんだろうね。私が言って置いてあげるから。悪気が有ったんじゃないと思うよ。」
と、自分の甥を弁護するような言い方で、さっそくその甥へと電話してくれた。
すると電話が終わって、「やっぱり、あの子は奥さんのお父さんの代わりに買いに来たんだって。それで、ツケの伝票は奥さんのお母さんに渡したんだけど、そのお母さんが払うのを忘れてしまったらしいよ。」と、その一家の事情の一部始終を話してくれた。
そして翌日…。
その伯母さんから話を聞いた「カングン」君はお母さんからお金を貰い、慌てて払いに来たらしい。
「らしい」と言うのは、彼が払いに来た時間、私は末っ子のミック学校に迎えに行って留守だったので、店番をしていた夫から聞いたのだった。
しかも、さすがは「いい人」の夫。
私が、わざわざ数百バーツの利子を計算して書いて置いたのに、まったく無視して、わずか20バーツちょっと上乗せしただけで、チャラにしてしまった。
私がこの貼り紙を貼り出すと言う強硬手段に出るまでに至った、日々の葛藤と苦悩を全く無視した夫の行動に、もはや怒りも呆れも通り越して「諦め」だけが残った。
顔も覚えていないくらいの相手に、結果的に何の保証もなくツケをさせてしまい、しかも「夕方には持ってくる」と言ったその言葉を信じて待っていたにも関わらず、翌日その翌日…と結局数ヶ月も待たされて、しかも向こうは忘れていた…。
この間の私の気苦労は何だったのか。それをせめてわずかな利子でも…と、支払いの際に徴収しようと計算して置いたにも関わらす…だ。
しかし、当の夫はこの貼り紙作戦が功を成した事に上機嫌で、「これからもこれで行こう!」と張り切っていた。
だが、私は心の中で「ここまでして最後にがっかりするくらいなら、これからは私がもっと厳しくして、最初からツケを拒否した方がいいな…。」と全く別の事を考えていた。
と、最近どんどん他人(タイ人客)に厳しくなっている自分自身に改めて気付いた。