2015年01月06日
行方不明者…再び。
正月休みに乗じて、丸二日間行方不明となっていた我が家の夫が帰って来て、今日からようやくまともに仕事に復帰した。
さて我が家の夫が復帰したのも束の間、今朝は夫の携帯に、実家の義母や知り合いの奥さんからひっきりなしに電話が掛かって来ていた。
その内容は…。
実は昨夜、例の闘鶏場の元締めのピーウワンが、正月早々奥さんとちょっとした口喧嘩をしていたのがこじれて、昨夜闘鶏場の打ち上げの帰りに、車内でかなりの口論(罵り合い)になって、その口論が原因で、義母と奥さんを自宅まで送り届けると、その足で「出て行く!」と宣言しどこかに行ってしまったらしいのだ。
それで、朝になっても帰って来ないので、母親代わりの義母と奥さんが心配して、男同士で義兄弟のような付き合いで、何かに付けて一緒に出掛けているうちの夫が行方を知っているのでは?…と言う訳なのであるが、あいにく、当の夫はピーウワンが昨夜から居なくなったことさえ知らなかったので、何も手助けにはならなかった。
私は、その喧嘩の原因の口論の原因が知りたかったので、聞いてみた。
すると、音が言うには、闘鶏場の運営で二人の意見が食い違い、「何でそう言う事するの?」と言うような事を奥さんが言ったのだが、それがもう口論がエキサイトしていた段階だったので、奥さんもつい口が悪くなって「何やってんのよ!アイヒヤ!」と、日本語で言えば「何やってんのよ!この馬鹿野郎!」のような感じの言葉をピーウワンに対して叫んでしまったらしい。
それが、ピーウワンの自尊心に触れて、ピーウワンも頭に血が上ってしまったのか、家出をすると言う事態になったらしいのだ。
夫は、「へえ?それだけで?」と言う納得出来ないような顔をしている私に向かって、補足説明のつもりかこんな風に言い出した。
「タイの男はね、たとえ奥さんが年上(うちもそう…)でも、男を見下すような物言いは許せないんだ。それに、奥さんがタイの男の頭を叩くのもダメだ。何でかと言うと、タイの男の頭はプラ(出た!自分に後ろめたい奴ほどこれでもかとぶら下げている、タイのお守りネックレス。)を首とか上半身に付けているから、それを叩くのと同じだから、タイの男の頭なんかを女が叩いてはダメなんだ。」
と、当然の事として話して聞かせるが、聞けば聞くほど何だかすごく理不尽な気がして思わず聞き返した。
「要は、タイ人の男はプラを付けてるから、叩いちゃダメって言いたい訳?」
「その言い方だと、女の人の頭とか顔とか叩いてもいいように聞こえるけど?女の人だって付けてる人いるじゃん。」
と、質問してみた物の、
「いや、俺の母さんだって、今回ローズ(ピーウワンの奥さん)の言動とかを文句言ってたよ。やっぱり女がそう言う事しちゃいけないって。」
と、上手い様に話題をはぐらかされてしまった。
何だか、これではタイ社会特有の「年取ってれば偉い」的な、意味の無い年功序列や、「どんなぐうたらしていようとも、男は女より偉い」のような全く理不尽な男尊女卑そのままではないか。
これで、納得している義母たちタイ人女性の意図が分からない。
ゴミ箱に吐き捨ててしまいたいような男がほとんどのタイの男どもなのに、何でこんな理不尽な理由で受け入れられるのか?
恐るべし宗教の力か? 信じる者は救われるか?
こんな理不尽な理由で成り立っているタイの社会構造がつくづく嫌になったが、私一人がわめこうとどうなるものではない。
しかも、私はこのタイの入管に居住権を握られているしがない一外国人の身。
選挙権もなければ、こんな事に発言する権利も無いので、ここは黙ってブログで吐く事にした。
しかし、余りに呆れた理由なので、夕方ウォーキングをしながら少し考えた。
「そうだ!明日から、プラをぶら下げよう。」
以前の記事にも書いたが、夫が私に首輪のような短いネックレスに付けたプラを付けさせたのだが、一週間少しで、あまりに息苦しいので新しいネックレスを買うまで外させて貰うことにして外したままだった。
ところが、この夫の発言を聞いて、
「そうか、夫が言ったのを逆手に取れば、プラは事故とか災難からのお守りになるだけじゃなく、相手の攻撃を防げるのか。じゃあ、明日からこれ見よがしにぶら下げて、夫が文句を言い出したら護符のように、プラを盾に夫の文句を言わせないようにしよう。」とこんな事を思いついて、一人ほくそ笑んでしまった。
今更タイ仏教を信仰する気にはなれないが、このプラを魔除けではなく夫の文句除けの護符代わりに、ぶら下げるのも悪くない。
ところで、この正月二人目の行方不明者となっていたピーウワンは、夕方になって義母のところへ出頭したらしい。
何でも、これ以上続けて義母が怒って縁を切られたら困るからだとか、本当の親子ではないとは言え、母親に弱いのはさすがタイ男の性か。
しかし、まだ奥さんへの怒りは消えた訳ではなく、「もしローズ(奥さん)が先に謝ったら、許して家に帰ってやる…とあくまで俺様的な態度は変わらないらしい。
何を謝るかと言えば、もちろん奥さんが口走ってしまった「アイヒヤ!」の罵言。
夫は、「こういう言葉は、たとえ奥さんが年上でも言っちゃいけないんだ。ローズなんてピーウワンよりずっと年下だし。」と念を押す様に私に言い聞かせていたが、心配されるまでもなく、私の性格からして直接本人に向かって火に油を注ぐような発言をする訳がない。
そう言う事は、本人が居ないときに、気の置けない長男などと話のネタにして何倍も楽しむものなのだ。
直接本人に言うなんて、愚の骨頂。
どうせ自分が世界で一番正しいと信じて疑わない人種に、真っ向から向かっても時間の無駄、体力の無駄。
話は、聞ける時は「ハイハイ…。」と聞いておいて、聞けない時は心に耳栓をして嵐が過ぎるのを待つに限る。
夫婦喧嘩なんて、まともに相手する価値もない…私の持論はこういうものなので、結婚してこの方、夫婦喧嘩をした事はない。
何度か嵐もあったが、それは夫が勝手に怒って、勝手に暴れたに過ぎない。
義姉たちをはじめ、よく夫婦喧嘩の翌日に、ケロッと元通りになっている夫婦がいるが、私には理解出来ない。
あそこまで言いたい事を言ったら、もうその先一緒に居る事は不可能ではないか…?と思うのである。

この闘鶏柄付きシャツを着た後ろ姿がこの行方不明騒ぎの当事者ピーウワンである。
さて我が家の夫が復帰したのも束の間、今朝は夫の携帯に、実家の義母や知り合いの奥さんからひっきりなしに電話が掛かって来ていた。
その内容は…。
実は昨夜、例の闘鶏場の元締めのピーウワンが、正月早々奥さんとちょっとした口喧嘩をしていたのがこじれて、昨夜闘鶏場の打ち上げの帰りに、車内でかなりの口論(罵り合い)になって、その口論が原因で、義母と奥さんを自宅まで送り届けると、その足で「出て行く!」と宣言しどこかに行ってしまったらしいのだ。
それで、朝になっても帰って来ないので、母親代わりの義母と奥さんが心配して、男同士で義兄弟のような付き合いで、何かに付けて一緒に出掛けているうちの夫が行方を知っているのでは?…と言う訳なのであるが、あいにく、当の夫はピーウワンが昨夜から居なくなったことさえ知らなかったので、何も手助けにはならなかった。
私は、その喧嘩の原因の口論の原因が知りたかったので、聞いてみた。
すると、音が言うには、闘鶏場の運営で二人の意見が食い違い、「何でそう言う事するの?」と言うような事を奥さんが言ったのだが、それがもう口論がエキサイトしていた段階だったので、奥さんもつい口が悪くなって「何やってんのよ!アイヒヤ!」と、日本語で言えば「何やってんのよ!この馬鹿野郎!」のような感じの言葉をピーウワンに対して叫んでしまったらしい。
それが、ピーウワンの自尊心に触れて、ピーウワンも頭に血が上ってしまったのか、家出をすると言う事態になったらしいのだ。
夫は、「へえ?それだけで?」と言う納得出来ないような顔をしている私に向かって、補足説明のつもりかこんな風に言い出した。
「タイの男はね、たとえ奥さんが年上(うちもそう…)でも、男を見下すような物言いは許せないんだ。それに、奥さんがタイの男の頭を叩くのもダメだ。何でかと言うと、タイの男の頭はプラ(出た!自分に後ろめたい奴ほどこれでもかとぶら下げている、タイのお守りネックレス。)を首とか上半身に付けているから、それを叩くのと同じだから、タイの男の頭なんかを女が叩いてはダメなんだ。」
と、当然の事として話して聞かせるが、聞けば聞くほど何だかすごく理不尽な気がして思わず聞き返した。
「要は、タイ人の男はプラを付けてるから、叩いちゃダメって言いたい訳?」
「その言い方だと、女の人の頭とか顔とか叩いてもいいように聞こえるけど?女の人だって付けてる人いるじゃん。」
と、質問してみた物の、
「いや、俺の母さんだって、今回ローズ(ピーウワンの奥さん)の言動とかを文句言ってたよ。やっぱり女がそう言う事しちゃいけないって。」
と、上手い様に話題をはぐらかされてしまった。
何だか、これではタイ社会特有の「年取ってれば偉い」的な、意味の無い年功序列や、「どんなぐうたらしていようとも、男は女より偉い」のような全く理不尽な男尊女卑そのままではないか。
これで、納得している義母たちタイ人女性の意図が分からない。
ゴミ箱に吐き捨ててしまいたいような男がほとんどのタイの男どもなのに、何でこんな理不尽な理由で受け入れられるのか?
恐るべし宗教の力か? 信じる者は救われるか?
こんな理不尽な理由で成り立っているタイの社会構造がつくづく嫌になったが、私一人がわめこうとどうなるものではない。
しかも、私はこのタイの入管に居住権を握られているしがない一外国人の身。
選挙権もなければ、こんな事に発言する権利も無いので、ここは黙ってブログで吐く事にした。
しかし、余りに呆れた理由なので、夕方ウォーキングをしながら少し考えた。
「そうだ!明日から、プラをぶら下げよう。」
以前の記事にも書いたが、夫が私に首輪のような短いネックレスに付けたプラを付けさせたのだが、一週間少しで、あまりに息苦しいので新しいネックレスを買うまで外させて貰うことにして外したままだった。
ところが、この夫の発言を聞いて、
「そうか、夫が言ったのを逆手に取れば、プラは事故とか災難からのお守りになるだけじゃなく、相手の攻撃を防げるのか。じゃあ、明日からこれ見よがしにぶら下げて、夫が文句を言い出したら護符のように、プラを盾に夫の文句を言わせないようにしよう。」とこんな事を思いついて、一人ほくそ笑んでしまった。
今更タイ仏教を信仰する気にはなれないが、このプラを魔除けではなく夫の文句除けの護符代わりに、ぶら下げるのも悪くない。
ところで、この正月二人目の行方不明者となっていたピーウワンは、夕方になって義母のところへ出頭したらしい。
何でも、これ以上続けて義母が怒って縁を切られたら困るからだとか、本当の親子ではないとは言え、母親に弱いのはさすがタイ男の性か。
しかし、まだ奥さんへの怒りは消えた訳ではなく、「もしローズ(奥さん)が先に謝ったら、許して家に帰ってやる…とあくまで俺様的な態度は変わらないらしい。
何を謝るかと言えば、もちろん奥さんが口走ってしまった「アイヒヤ!」の罵言。
夫は、「こういう言葉は、たとえ奥さんが年上でも言っちゃいけないんだ。ローズなんてピーウワンよりずっと年下だし。」と念を押す様に私に言い聞かせていたが、心配されるまでもなく、私の性格からして直接本人に向かって火に油を注ぐような発言をする訳がない。
そう言う事は、本人が居ないときに、気の置けない長男などと話のネタにして何倍も楽しむものなのだ。
直接本人に言うなんて、愚の骨頂。
どうせ自分が世界で一番正しいと信じて疑わない人種に、真っ向から向かっても時間の無駄、体力の無駄。
話は、聞ける時は「ハイハイ…。」と聞いておいて、聞けない時は心に耳栓をして嵐が過ぎるのを待つに限る。
夫婦喧嘩なんて、まともに相手する価値もない…私の持論はこういうものなので、結婚してこの方、夫婦喧嘩をした事はない。
何度か嵐もあったが、それは夫が勝手に怒って、勝手に暴れたに過ぎない。
義姉たちをはじめ、よく夫婦喧嘩の翌日に、ケロッと元通りになっている夫婦がいるが、私には理解出来ない。
あそこまで言いたい事を言ったら、もうその先一緒に居る事は不可能ではないか…?と思うのである。

この闘鶏柄付きシャツを着た後ろ姿がこの行方不明騒ぎの当事者ピーウワンである。