2021年11月06日
貧乏草
前にも書いたと思いますが、我が家はタイのイサーン地方の片隅で、小さな自動車部品店を営業して暮らしています。
タイに移住してこの商売を始めて、かれこれ20年近くになりますが、なんとか今までやって来ました。
始めたばかりの頃は、何の知識も無かったので、同じ県内の別の市で大きな農耕車両やトラクター部品を扱っている夫の母の甥の店から部品を分けてもらってからのスタートでした。
その後、徐々に通り掛かりや、どこかで新規の部品店開店の噂を聞いて来たセールスマンなどが店に訪れるようになり、部品の仕入れ先もだんだんと決まって来ました。
その中でも、もう開店当時からずっと細く長くと言う付き合いをしている会社の中の2社の経営者が毎日欠かさずLINEを送って来るのですが、先日そのLINEが私的にちょっと面白かったので書いてみます。
この会社の経営者の方は女性で、以前はその旦那様の方が経営者でありセールスマンも兼ねていたのですが、今から10年くらい前だったか、セールスの地方営業の途中で、自動車事故で亡くなられたので、そのまま引き継ぎ経営されているのです。
彼女は毎朝、やはり女性らしい選択で、タイでよくある曜日ごとの色をモチーフにした画像で朝の挨拶をして来るのです。
画像に書いてあるメッセージは「良い一日をお過ごしください。」とか、「健やかに過ごされますように。」「金運に恵まれますように。」などの決まり文句なのですが、その日によって、曜日の色に合わせた花屋可愛らしいティーセットなどの画像を送って来るのです。
ところが、一昨日いつものようにLINEを開くとこの画像が…。
書いてあるのは、「今日は水曜日です。」「いい事ばかりに出会えますように。」「幸運、裕福」「健やかにお過ごしください」なのですが、私がふと引っ掛かったのがこの画像の花。
確かに、水曜日の色は緑色なので、なんとなく緑色の雰囲気を醸し出しているのはいいのですが、問題はその花。
これは、春紫苑、俗に言う「貧乏草」ではないか?
私はその花を見た瞬間に、「貧乏草」としか思い浮かばなかったのです。
その貧乏草の画像に添えられた「裕福」の文字…。
なんだかすごくギャップと言うかチグハグで、一人で皮肉めいた顔をしていましたが、よくよく考えればここはタイ。
タイ人にとってこの花は貧乏草ではないのだから、そんな事は関係ないのだな…と一人納得して、誰も周囲に共感する人のいない事実をこう言う瞬間に改めて実感するのでした。
タイに移住してこの商売を始めて、かれこれ20年近くになりますが、なんとか今までやって来ました。
始めたばかりの頃は、何の知識も無かったので、同じ県内の別の市で大きな農耕車両やトラクター部品を扱っている夫の母の甥の店から部品を分けてもらってからのスタートでした。
その後、徐々に通り掛かりや、どこかで新規の部品店開店の噂を聞いて来たセールスマンなどが店に訪れるようになり、部品の仕入れ先もだんだんと決まって来ました。
その中でも、もう開店当時からずっと細く長くと言う付き合いをしている会社の中の2社の経営者が毎日欠かさずLINEを送って来るのですが、先日そのLINEが私的にちょっと面白かったので書いてみます。
この会社の経営者の方は女性で、以前はその旦那様の方が経営者でありセールスマンも兼ねていたのですが、今から10年くらい前だったか、セールスの地方営業の途中で、自動車事故で亡くなられたので、そのまま引き継ぎ経営されているのです。
彼女は毎朝、やはり女性らしい選択で、タイでよくある曜日ごとの色をモチーフにした画像で朝の挨拶をして来るのです。
画像に書いてあるメッセージは「良い一日をお過ごしください。」とか、「健やかに過ごされますように。」「金運に恵まれますように。」などの決まり文句なのですが、その日によって、曜日の色に合わせた花屋可愛らしいティーセットなどの画像を送って来るのです。
ところが、一昨日いつものようにLINEを開くとこの画像が…。
書いてあるのは、「今日は水曜日です。」「いい事ばかりに出会えますように。」「幸運、裕福」「健やかにお過ごしください」なのですが、私がふと引っ掛かったのがこの画像の花。
確かに、水曜日の色は緑色なので、なんとなく緑色の雰囲気を醸し出しているのはいいのですが、問題はその花。
これは、春紫苑、俗に言う「貧乏草」ではないか?
私はその花を見た瞬間に、「貧乏草」としか思い浮かばなかったのです。
その貧乏草の画像に添えられた「裕福」の文字…。
なんだかすごくギャップと言うかチグハグで、一人で皮肉めいた顔をしていましたが、よくよく考えればここはタイ。
タイ人にとってこの花は貧乏草ではないのだから、そんな事は関係ないのだな…と一人納得して、誰も周囲に共感する人のいない事実をこう言う瞬間に改めて実感するのでした。
Posted by バットニャオ@第二期 at 00:10│Comments(4)
│タイでの商売
この記事へのコメント
恥ずかしながら貧乏草という言葉自体知りませんでした。
人間 死ぬまで勉強だ‼
人間 死ぬまで勉強だ‼
Posted by pattayaの暇爺 at 2021年11月06日 11:18
懐かしいですね、貧乏草。
名前があまりに定着してしまっているせいか、どう見ても”裕福”のイメージは湧きませんね (苦笑
ところで、私は春紫苑ではなくシメジオンと記憶していました!
調べてみたら、両者は似ているけど別物みたいですね。
何十年も経って、初めて知りました!
名前があまりに定着してしまっているせいか、どう見ても”裕福”のイメージは湧きませんね (苦笑
ところで、私は春紫苑ではなくシメジオンと記憶していました!
調べてみたら、両者は似ているけど別物みたいですね。
何十年も経って、初めて知りました!
Posted by Kaoru at 2021年11月06日 18:56
pattaya の暇爺さん、コメントありがとうございます。
貧乏草をご存知ないと言う事は、そう言う物が生えている環境に縁遠かったと言う事でしょうか。
おそらく、雑草などと縁のない都会育ちなのでは?と思いましたが、違いますでしょうか?
私は埼玉の田舎育ちなので、家の周囲にいっぱい生えていました。物心ついたときには、この花は貧乏草と認識していて、春紫苑と言う名は大人になってから知ったのです。
なので、見ただけで貧乏という名のイメージが強くて…。可哀想な花ですね。
そう言えば、バーンラムンで就職した次男が、昨夜会社の先輩に連れられて、パタヤの野外コンサートに行ったそうです。
貧乏草をご存知ないと言う事は、そう言う物が生えている環境に縁遠かったと言う事でしょうか。
おそらく、雑草などと縁のない都会育ちなのでは?と思いましたが、違いますでしょうか?
私は埼玉の田舎育ちなので、家の周囲にいっぱい生えていました。物心ついたときには、この花は貧乏草と認識していて、春紫苑と言う名は大人になってから知ったのです。
なので、見ただけで貧乏という名のイメージが強くて…。可哀想な花ですね。
そう言えば、バーンラムンで就職した次男が、昨夜会社の先輩に連れられて、パタヤの野外コンサートに行ったそうです。
Posted by バットニャオ@第二期 at 2021年11月07日 00:45
Kaoruさん、コメントありがとうございます。
やはり、貧乏草に植え付けられたイメージは強いですよね。
花には罪はないのですが、「裕福」とかには似合わない花と思ってしまいました。
やはり、貧乏草に植え付けられたイメージは強いですよね。
花には罪はないのですが、「裕福」とかには似合わない花と思ってしまいました。
Posted by バットニャオ@第二期 at 2021年11月07日 00:48