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2015年06月25日

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行

 前回の続きです…。

 何とか初めての長距離ドライブの末、秩父市の実家から雁坂峠経由で山梨県入りし、4年越しの夢の富士急ハイランドに辿り着きました。
ホテルでチェックインを済ませ、宿泊プランに含まれている富士急ハイランドのパスポートと二日目の富士サファリパークの入場券を受け取った私たちは、ホテルの係員に案内された通り地下に続く階段を降りて行くと、ホテルの裏庭から続く富士急ハイランドへの宿泊者用の優先入場口を通されて、開園時間よりも30分前に入場出来ました。

 と言っても、別に30分前からアトラクションを開始して乗れると言うのではなく、一般入場者が入って来る前に、優先的に待ち列に並べると言うだけの事でした。

 とは言え、せっかくの優先権、並ばない事には仕方ないのだが、何しろ初めての富士急ハイランド。
下見のパンフレットだけでは位置がいまいち掴めなかったので、取り敢えず入場口からすぐに見えた、何やら舞台裏のような建物に数人並んでいるのが見えたのでそこに並ぼうと次男と長女が言い、末っ子のミックもそれに続いて走り出しました。

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行


 私は後を追いながら、それが一体何のアトラクションなのかパンフレットで確認。
何しろ日本語を読めるのは私だけなので、大急ぎで細かい説明を確認すると、それは富士急ハイランドの名物絶叫マシンの一つで、『高飛車』と言う名称のアトラクションでした。

 後から追いついた私ですが、まさかこの歳になって絶叫マシンに乗ろうとは思わないので、次男と長女はいいとして、ミックが乗車可能基準に合うのか心配で、係員のお兄さんに尋ねると、今年9歳になったミックは身長は137センチで問題ないものの、年齢制限が10歳以上と書いてあったので、つい「9歳なんですが…。」と言ってしまったら、「ああ、じゃあちょっと…。」と断られてしまいました。

 まあ、体格的には5年生くらいでも通りそうなので、黙っていれば分からなかったのですが、パンフレットの説明を読んだ私は、ミックを兄姉に任せて乗せるのが心配になってしまい、つい乗せたくない気持ちから断られるような事をわざわざ言ってしまったのだと思います。

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行


日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行


 いくら安全に設計されているとは言っても、どんな物でも絶対と言う保証はないので、そこに乗せるのを心配した母心だったのですが、いつも名前で対等に呼んでいる兄姉は乗れるのに自分が乗れないと言う事で、すっかりへそを曲げてしまったミックを後30分以上もじっとさせて置くのも無理だろうと判断し、どうにかなだめすかして、仕方なくそのすぐ先にあったアトラクションの入り口に並ぶ事にしました。 


 ところが、私とミックが並んだ先は、『ドドンパ』と言う名称の、やはり富士急名物の絶叫マシンの一つで、これは降下角度が高飛車ほどではないものの、ほぼ垂直に降下する箇所が含まれて、しかもそのスピードがスタート直後に時速172kmに達すると言う、脅威の加速が売り物のアトラクションだったのです。

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行


 でも、私はもう覚悟を決めて、今度も乗車基準が先ほどと同じ身長130センチ以上で、年齢10歳以上と言うのにも関わらず、係員のお兄さんがミックの身長を確認し特に年齢を聞かなかったので、今度は余計な口は挟まずそのまま通過しました。

 この機会を逃したら、今度はいつ日本の遊園地に連れて来られるか分からないと言う思いで、無理にでも乗る事にしました。
 
 そして、そのアトラクションは確かに息を吐く暇もないくらいの速度なのですが、20年ぶりくらいの絶叫マシンに生きた心地がしなかった私は、その速さを感じる余裕もなく、ただ隣に座るミックが恐怖に泣き出すのではないかとそればかりを心配して、ミックの方ばかり見ていました。

 ところが親の心配など気がつく事もなく、当のミックは思いの外このスピードマシンを楽しんでいたらしく、私の方を向いても泣くどころか余裕の笑顔でした。

 そうして私たちの方が先に終わってしまったので、例の高飛車の出口で次男と長女が出て来るのを待って合流し、次のアトラクションへ向かいましたが、もうこの頃には優先入園の特権は終わっていて、一般入場者たちがだいぶ入って来ていました。

 
 こうして、次々と乗れるだけのアトラクションを相談しながら回り、途中から単独行動に出た次男はほとんどの絶叫系マシンを制覇したそうですが、私が心配な長女とミックは私と割とゆったりしたアトラクションを中心に回りました。

 途中、お昼過ぎに合流した次男と一緒に園内の売店で、焼きそばや肉おにぎり、たこ焼きなどの日本風ファーストフードで昼食を済ませ、食後には今回の帰国で一日一個以上がお約束の「ソフトクリーム」を食べました。(長女の目標は3週間の日本滞在中、ソフトクリームを100個食べる事だったのです。)

 
 午後からは、パスポート代分の元は取ろうと張り切って(実際はすでに元は取れているのに)、また何度も絶叫マシンに乗る為に単独行動に出掛けた次男と別れて、ミックでも乗れそうな(実際なんでも乗れそうなのですが、私が付いて行けないので)お子様向けアトラクションを中心に乗りました。

 その中でもミックが気に入ったのが、これ。

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行

 おや?何だかどこか懐かしいような気が…と思っていたら、ミックが2周目に乗っているときに気がつきました。

 アトラクションの名称は『マッド•マウス』
マウス=ネズミ=หนู…?
 そう、まさにタイで地元のお祭りに運ばれて来る移動遊園地の『เจ้าหนูมหัศจรรย์』(とんでもないネズミくん)と呼ばれる、組み立て式ジェットコースターの本家だった(と思う)のです。

 この移動遊園地の組み立て式ジェットコースターの恐怖については、以前のブログで書いた事があるのですが、タイの組み立て式ジェットコースターは、エンジンにクボタの耕耘機の原動機を使い、ジェットコースターを引っ張り上げる段階のチェーンの台部分には、移動の途中で失くしたのか、接続部分のボルトが足りなかったらしく、ペンチなどの工具で挟んで、とりあえず走行出来るように組み立ててありました。

 それでも、その恐怖のジェットコースターに3回は乗った姉弟が、今回はおそらくその本家であるこの『マッド•マウス』に乗ったので、ミックに至っては長女と一緒に3回、飽きた長女に代わって、私と一緒に4回、その後戻って来た次男と2回…と、もう係員のお姉さんに呆れられるほど乗りました。

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行

すっかりご満悦のミック。
絶叫マシンとは比べ物にならないものの、子供騙しと思いきや、大人にとってもかなり激しい衝撃が売り物?

日本での日々〜その5〜富士急ハイランド旅行

さすがに、日本の遊園地。
工具で一時的に留めて置くなどと言う事は有り得ませんが、とりあえず比較のため撮ってみました。
タイの移動遊園地では、この部分にロッキングプラーヤーを挟んで留めてあったのです。


 そんなこんなで、遊園地を楽しんだ子供達も疲れきって閉園時間に近づいた頃、私にとって今回の帰国でサプライズとなる出来事がありました。
このミックのお気に入りのジェットコースターに乗って、4回目になろうとした時でした。

 さっき乗ったばかりのジェットコースターから降りてまた続けて乗ろうと、新たに入場口の列にミックと並んでいた私は、ふとすぐ後ろを振り返りました。

 何となく、物静かな気配があったので、後ろに並んでいるのは子供ではなく大人なのだとは感じていたのですが、その時何気なく振り返った私は、本当に目を丸くしました。

 一瞬ですが、その後ろの人と目が合ったのですが、私は自分でも分かるくらい驚いて、目を見開いてしまっていたので、すぐにぱっと前に向き直りました。

 何故かと言うと、その私たちの後ろに並んでいた人に見覚えがあったからです。

 とは言え、別に知り合いと言うのではありません。
強いて言えば、私が一方的に知っているだけです。

 その人は、まあ平たく言えば芸能人の部類に入るのですが、声優をされている方なので、芸能人と言ってもイベントや舞台以外はあまり公に顔を出さないため、その富士急ハイランドのアトラクションの一角で列に並んでいても、おそらくそう騒がれる事はなかったのだと思います。

 でも、私はタイにいる時からその方の出演されているアニメも何度も見て、イベントのDVDなども拝見していたので、まさかその憧れの声優である楠大典さんご本人に、こんな旅行先で偶然、しかも待ち列の前後と言う至近距離でお目に掛かれるなどとは夢にも思わなかったので、もう頭の中はパニック状態でした。

 本当は「楠大典さんですよね。実は私はタイに住んでいるんですが、いつも楠さんの出ているアニメなどを見させて頂いてます。これからも応援してます。」くらいの挨拶で一言二言、生の声を聞きたかったのですが、おそらく彼もその日はプライベートで来ているのだろうし、連れの方も居る事だし、こういうところでファンに声を掛けられるのは、ご本人も迷惑だろうと思ったのです。

 なので声を掛けたい衝動をグッと堪え、もう一度、今度は自然に振り返りながら、「本人だ。」と確認して納得し、ミックにタイ語で話し掛けながら、いかにもさっき目を見開いてしまったのが「楠大典さん本人」に気付いたからではなく、気のせいだったと思われるように、ミックと会話する事で彼を知るはずも無い外国人のフリをし続けました。

 それでも、ホテルに帰ってから、タイに居る長男に「楠大典さんが、私の後ろに並んでたんだよ。ほら、テニスの王子様の、真田真一郎の声の人!」と、自慢してしまいました。
それから、彼のその日前後のTwitterをチェックしたら、やはり富士急ハイランド付近の事には一言も書かれていなかったので、「やはりプライベートだったのだろう、声を掛けなくて良かった。」と思いました。


 全く、富士急ハイランドの話から逸れてしまいましたが、今回の日本帰国の私の自分へのお土産は、この生の楠大典さんに会えたことでした。
タイに、しかもこのイサーンに居ては、絶対に会うはずもない人だったので、本当にこの偶然に感謝しました。



 今回の旅行記の後半は、次回に続きます。





 


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Posted by バットニャオ@第二期 at 00:53│Comments(8)日本一時帰国
この記事へのコメント
ね。お子さまたち、楽しめてよかったですね。あたしも、いまは、乗り物に乗れない歳になってしまったわ。このまえ、バンコクのドリームランドに行ったら60歳以上は乗り物に乗れません!だって。あんらまあ!って、へーーー。年齢制限があったんだって、はじめて気がついた。なので、木陰で、人の通るのをながめてて、退屈な思いをしたのを、いま、まちこちゃんの記事を読みながら思い出しました。
Posted by ユッキー at 2015年06月25日 05:22
高飛車ですか~、ものスゴイ角度ですね。
実は私も昨年の帰国時に絶叫マシンに乗りました。
が、長女がまだ6歳だったもんで、マイルドなやつにしか乗れなかったのです。
でも、それでも強烈な衝撃に目眩がしました(情けない)
121度だの、172kmだの、考えても恐ろしい(~_~;)

ミック君、お気に入りのマッドマウスに何回も乗ることができて良かったですね。ずっとずっと忘れない想い出ができましたね。

ところで、楠大典さんって知らなかったのですが、写真検索で見るとメタボなおじさんがイケメンアイドル気取りで流し目、痛い性格を想起してしまいました。
これは、子供たちにとってはセンセーショナルでもなんでもなく、単に夢壊しになりませんでしたか?
いらん心配でスミマセン‥ゴメンナサイ<m(__)m>
Posted by muga at 2015年06月25日 11:04
タイにいる子供達とったらこんな乗り物は軽~いんでしょうね。
妻の実家の子供達はピックアップの荷台で120kmでも遅い!!
もっととばせ~ ですから(汗)
私はこう言う乗り物は遠慮したい方かな(+o+)
でもバンコクの高速でタクシー乗っている方が恐ろしいかも!

そうそう公共の遊び場での署名人への声掛けはBATですよね。
それで騒ぎにでもなったらその方も迷惑だろうし、全く無関係(興味なし)の人にとってはえらい迷惑になりますからね。
「時と場合を選ぶ」って大事。
以前そんなことをテレビで言っていた芸能人が居ました。
北斗さんでしたか?
Posted by MITUMITU at 2015年06月26日 11:45
私は富士急ハイランドは高校卒業旅行で行きました。
そんな怖い乗り物は無理です。
東武動物公園のコースターで怖かったので。
Posted by 隠密老人 at 2015年06月26日 12:34
ユッキーさん、こんばんは。
それは残念でしたね…。
いつも元気なユッキーさんなら、ドリームワールドくらいの乗り物なら難なく乗れそうだと思うのですが。
年齢だけで制限されてしまうのは、うちのミックも同じでしたが…。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年07月04日 22:03
mugaさん、こんばんは。
そうですね。ミックにはあのマッドマウスが172kmの高速ジェットコースターよりも、最高の乗り物だったでしょう。
ああ、楠大典さんに関しては、子供達は興味もなく(アニメもタイ語吹き替えで見ているため、日本の声優にも興味がない)私一人で盛り上がってしまっただけですので、御心配なく。
まあ、見た目で売っているわけではなく、その真価は声に有る訳なので、ネット検索の写真では誤解されそうなのが多い様ですね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年07月04日 22:10
MITUさん、こんばんは。
確かに、バンコク内のタクシーとかは生きた心地がしないですね。
こういう乗り物に乗って来た子供たちですが、帰りの飛行機の悪天候での乱気流突入時の揺れでは、だいぶ肝を冷やしたようですよ。
たまに予想外の事故も起きないとは言えませんが、やはり、遊園地の安全性が確保された乗り物の恐怖より、飛行機の万が一には命の保証もない…と言う、本物の恐怖では恐怖の格が違うのでしょう。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年07月04日 22:14
隠密老人さん、こんばんは。
東武動物公園のジェットコースターと言うのは、ミックの好きなマッドマウスレベルでしょうか?
富士急ハイランドも、修学旅行された頃より、格段に絶叫マシンの質が上がっているみたいですね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年07月04日 22:16
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