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2015年02月03日

ヘンケートゥア(自己中心的)

 ヘンケートゥア(自己中心的)

 先週の金曜日の夕方、いつものようにミックを学校に迎えに行った帰りに、街中にあるセブンイレブンに 寄ったのだが、あいにく店の前に申し訳程度にある車2台分の駐車場は埋まっていたので、店の脇にある道路になるべく通行の邪魔にならないように路上駐車することになった。

 ところが5分程度で買い物を済ませて出て来た時に、入り口で私が駐車した方角から歩いて来た女性とすれ違い、すぐに自分の駐車している場所まで着いたところ、私が道路に平行に駐車しているその目と鼻の先に、右斜めから突っ込んだように駐車しているピックアップを見つけた。

 おそらく、先ほどすれ違った女性が駐車したのだろうが、私はあらかじめ、他の人が私の前にも駐車出来るようにと、車の後部をギリギリまでバックして駐車して置いたので、こうも目と鼻の先に突っ込まれたのでは、身動きが取れないと言う感じだった。

 同じ目の前に駐車するにしても、常識的に私と同じ様に道路に平行に駐車していれば、もし隙間があまりなくても、何度かハンドルを切れば、出るのはそう大変でもない。

 だが、この駐車の仕方は何だ?
まるで、私の車を前に出させないとでも言うか、妨害でもしているのではないか?と思いたくなる駐車の仕方だった。

 まあ、冷静になって考えると、単に駐車の技術が足りなくて、日本の自動車学校で習うような並列駐車が出来ないのだろうとは思う。
車一台分が並列に入っても大丈夫な余裕はあったのだが、その車の主はおそらくそういう技量も自信も無かったのだろう。

 
 幸いな事に、私の乗っていた車は、十年前のピックアップではなくて、数年前に買ったパジェロだったので、(日本の車なら当たり前だろうが、タイではそう多くはない。)バック時に後部のカメラで障害物との距離が分かり警告音も鳴るので、なんとかギリギリまでバックし、ハンドルを数回切り直して、前の邪魔なピックアップの荷台部分にぶつかる事も無く脱出出来た。
 
 私は、その帰り道、「本当に、タイ人は何であんなに自己中なのが多いんだ!他人の事なんてこれっぽっちも考えてない、自分さえ良ければそれでいいなんて…!」と怒りが収まらず、ブツブツ毒を吐きながら家路に着いた。


 その翌日、いつものように店を開けて商売をしていると、表でブーブーッ!とクラクションを鳴らして客が呼んでいたので出て行くと、酸素ボンベの交換に来た、近所の排気管とラジエーターの修理屋だった。

 私が出て行っても、「酸素ボンベ!」と言ったきり、運転席のドアを開けたままそこに腰掛けている。
まあ、こちらは店側で向こうがお客なのだから、こっちがサービスをするのは当然なので、以前は私も誰彼構わず、持って来た酸素ボンベを下し、転がして運び、満タンのボンベと交換して車に乗せて上げるまでをやっていたが、最近夫にも「客が男なら、無理はせず、腕が痛いとか言って相手に自分でやってもらえ。」と言われていたので、相手が女性なら今まで通りやっているが、男性の場合は、ボンベを車に下ろす乗せるはお客にやってもらって、車まで転がして交換するようになっていた。

 ところが、その修理屋の男はまったく自分で動く気がない。
車まで転がして行っても、座ったままである。
仕方がないので、結局、空のボンベを下ろして、新しいボンベを持ち上げて乗せるまでする事になった。

 よく、缶コーヒーのCMなどで、みんなで協力してエンストしたバスを押す…などと言うのがあるが、私はそういうCMを見るたびにいつも「ないない…。」と思っている。
 「คนไทยมีน้ำใจ」(タイ人は思い遣りがある。)が聞いて呆れる。

 住めば住むほど、知れば知るほど、そういう事はただの幻想だとしか思えない。


 しかも一番腹が立ったのは、その酸素ボンベの交換中、家の中でTVのムエタイ観戦をしていて、手伝いにも来なかった夫だった。
普段は、他人の事を「ヘンケートゥア」だとか文句を言っているくせに、まさに自分の事は棚に上げて…である。


 それで、思い出した事がある。

 その昔、私たちがまだ日本で生活していた頃に、仕事で日本人と差別されて大変な仕事ばかりやらされたりすると、いつも「日本人はヘンケートゥアだ!」と文句ばかり言っていた。

 そういう夫の仕事の大変さもあって、私たちはタイに引き上げる事になったのだが、こっちに来てみればタイ人が、やはり出稼ぎのミャンマー人やラオス人に大して、同じ事をやっているではないか。

 あれほど、まるで「日本人だけが外国人を不当に扱う。」様な事を言っていた夫の故郷も同じ事をやっている。
つまりは、単に夫が井の中の蛙だったのだ。
それはそうだろう、弱肉強食が世の理なのだから…。
立場が弱い方が強い方に支配される、それは仕方の無い真実だ。


 さて話は逸れたが、夫があれほど私に「日本人はヘンケートゥアだ!」と言っていたが、タイに住んでいると、私にはタイ人には言われたくないな…と思う事が度々ある。

 確かに、日本人は個人的な事を大事にする傾向にあるが、別に困っている人がいれば、手を貸すなどの思い遣りはあるように思う。
あまり、他人事に口を出さないのも、相手を気遣っての事だし、心の中では心配している…と言う事も多い。
タイ人みたいにすぐに、余計なおせっかいを焼かないからと言って、「冷たい」と判断するのはどうかと思う。

 タイ人の行動の方が、私にとっては余程ヘンケートゥアなのだ。
何故、駐車するところがないからと言って、他の車の前後に平気で駐車するか?
これもセブンイレブンの駐車場の話なのだが、車用と二輪車用に分けられているにも関わらず、平気で車用のスペースにオートバイを堂々と停める輩が多い。
列に並ぶと言う事が出来ない人種らしく、すぐに割り込んだりするから、先日もスワンナプーム空港で、列に割り込んだタイ人が割り込まれた中国人に殴られると言う事件があったらしい。

 まず、何はともあれ気持ちいいくらいに自己中心的に生きているのだな、タイ人は…と感心してしまう。


 今はまだその時が来ていないのだが、いつかその時が来たら、こういう事例を挙げて、「ヘンケートゥアとは何か?」を夫に問いたいと思っている。


 


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Posted by バットニャオ@第二期 at 00:48│Comments(11)タイの日常
この記事へのコメント
こう言っては叱られそうなんですが‥
私の少ない経験からいっても、「コンタイ・マイミーナムジャイ」(タイ人は思いやりが無い)と見えることが多いですね。
それも土地柄を考えると致し方ない部分があるのですよ。

まあ、現代タイ人は現代日本人の比ではないほどに現金だったりするわけです。
日本人は冷たいとかなんとか言われてますが、確かに25年前に5年間住んだ東京の人たちは冷たかったですよ。
それは田舎から上京して来てる人たちが都会で生き残る熾烈な競争にさらされたり、バブル崩壊後というあまりの世知辛さにより心が荒んでしまった事によるでしょう。
じゃあ、生粋の江戸っ子はどうだった?といえば、たいへん思いやりあり、人の心の痛みのわかる人情味あふれた人たちだったのが事実です。

本当に困った人がいれば、無償で助け舟を出す。
或いは自分で助けられないと判断すれば、相談する人や場所を紹介するなり、なんらかの形で救いの手を貸す。
それが日本人の大多数を形成する通念ではないでしょうか。

「タイ人にもそれがあるぞ!」という反論が聞こえてきそうです。
それは確かにあるでしょう。
しかしどちらかというと同国人への助け合い、それも血縁関係や同カースト?への助け合いに限定されてるように思えますね。

それにタイ人の「困った、困らせた」という認識レベルですが、殺人とか、そういう極端な状態まで行かないと「困った、困らせた」の内には入らないようなんです。
なんとも大陸的というか、大雑把というか、これは強烈なカルチャーショックでした。
それほど社会の整備が整ってないのでしょうが、
駐車の仕方とか、夜中の騒音などといったレベルでは、当然その基準に達していないのですから、もしバットニャオさんが、記録した内容を滔々と言って聞かせたところで、話は平行線な気がします。
逆に感情的になって、「日本人は小さい事が重要なんだよ、ジャイレックレックなんだよ」と、言い返されるかもですね。


まあそういうことでですね、我々外国人が「困った」と言ったって、彼らのレベルからみれば困ってないわけでして、結局助けるか助けないかは「金銭」が判断の拠り所になりますね。
金を払わなけりゃ、ちょっとも助けちゃくれません。

もちろん、善良なる庶民の中にはミーナムジャイさんもいらっしゃるのですが、その人たちは基本無教養で裕福ではありません。
よって、我々外人を助けるような知識も力もないのが実情。
助けてくださいといえば、シドロモドロになって「メンドクサイことはイヤだ」と逃げるレベルにあります。

じゃあ、知識やパワーのある人たちはどうか?といえば、守銭奴的に金の亡者だったりするのではないでしょうか。

なぜ、そうなっているのか?
それはやはりバットニャオさんが仰る通り、社会の成り立ちが、力こそ正義、強い者がエライ、力があれば黒も白となる、そういう流れにあるからだと言えないでしょうか。

これって、本能を司る原始脳の働きなんですよね。
進化した新しい大脳皮質で考えてないから、そういうパワーバランスといった動物的な原理でしか物事考えられないのでしょう。

そんなパワーに頼らない生き方を教えたのはブッダなんですが、タイのタンブン仏教とタイ国の洗脳教育では真実を知るにも限界があるかと暗澹たる気持ちになりますね。

しかし、それはタイ人が悪いのでは無いと思うのです。
そういう社会が形成されている事に問題がありますね。
なんにしても、金持った方がエライという方向である限りは、現代タイ人の美徳思考は現代日本人レベルから見ると、原始的だなと写っちゃうのですね。
長々と、スミマセンでした。
Posted by muga at 2015年02月03日 12:04
仏教の『教え』からいうと、自己確立なんですね。
「己こそ己の寄るべ 己をおきて 誰のよるべぞ よく整えし己こそ まこと得がたき よるべなり。」
という少林寺拳法の教えがあります。

しかし、タイ国の自己中心的性格は、この言葉には当てはまらない世界ではあると思います。
町中や家の中でも、自己中は溢れています。しかし、本人達は全然気が付きません。

生まれ育った生活文化環境でしょうか。それと、国の教育方針も大きく影響していることでしょう。

最後の、『「ヘンケートゥアとは何か?」を夫に問いたいと思っている。』とありますが、答えは、おのずと知れているのではないでしょうか。
Posted by 阿羅漢 at 2015年02月03日 15:47
確かにタイ人は自己中かなと私も思います。
郷に入っては郷に従えではないですが、タイに住むには自分も少し自己中になった方が楽だと思います。

歳をとると人間自己中になるそうです。
駅などで問題を起こす人は年寄りが圧倒的に多いようですよ。

日本人の良いところは人に気を使うというところですが、最近はどうかなと感じることも多いです。
まあ、出来るだけ日本人の良いところを持ち続けたいと思います。
Posted by ドラえもん at 2015年02月03日 15:56
まちこちゃん 今日の記事は へえ?そうなの?って、思ってしまいます。だって、あたしの知ってるタイ人、そういう常識のない人いないですよ。やりすぎじゃない?って、思うほど 親切だよ。運転してても、割り込みたそうな車は必ず入れてあげる。店のレジだって自分がお金を払ったら わきによけて、うしろの人に どうぞ!って、言うし。ガイ人には優しい。ホアヒンが観光地だからかしら。あたしなんか、いつだって マダム、マダムって言われて 歩いてても 道はゆずってくれる。 混んでる道を横切るときは 若いおねえさんが手をつないでくれる。ポリスマンまで親切です~何度も、一緒に手をつないでわたらせてもらったよ。あたしは、日本人にはできないだろなって思う親切を、いっぱい受けてる。まちこちゃん やっぱ、タイ人だからってことじゃなく その人自身の問題だわよ。
Posted by ユッキー at 2015年02月03日 16:58
もしかしたら、日本人が特殊なのかも、、、と思ったりします。
周りに気を遣い、迷惑を掛けない様に、子供の時から家庭の躾、学校教育、根本的に、違うように思います。

少なくとも、このアジアでは日本人が特殊に思えます。

自分勝手、人の迷惑、狭い道での車のすれ違いの時、1メーター手前で待てば、お互いに無駄な時間を使わずに済むのに、お互いにギリギリまで突っ込むので、すれ違うのに必要以上に時間がかかります。

そういう時、会社のタイ人に聞きます、何を考えているのか? と。
多分、何も考えてないのでは、との返事です。そうなのでしょうね。
言いだしたら、キリがありません。
Posted by tetchan27 at 2015年02月04日 21:24
muga さん、こんばんは。
とても奥深いコメントありがとうございました。
mugaさんの、ご意見はいつもとても感心させられます。
常日頃からいろいろな考察を重ねておられる成果だと思います。
これからも、いろいろ為になるご意見宜しくお願いします。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年02月04日 22:57
阿羅漢さん、こんばんは。
そうでしょうね、最後の最後に捨て台詞のように、当てつけに聞いてみたいと思っています。
最初の少林寺の教え、勉強になりました。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年02月04日 23:00
ドラえもんさん、こんばんは。
歳を取ると、自己中になると言うのは分かる気がします。
タイの諺にも、「若い木は教え易く、古木は教え難い」と言うようなのがありますが、人間歳を取るとどうにも頑固に融通が利かなくなるような気がしますね。
もちろん個人差もあるのでしょうが、私はその類いに入る様です。どうも昔に比べて偏屈になったようです。
歳を重ねても、頑固にならずに気持ちよく生きて行けたら…と思いますが、今の状況ではちょっとですね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年02月04日 23:11
ユッキーさん、こんばんは。
ホアヒンの人々は、と言うかユッキーさんの周囲の人々は本当に素晴らしい人ばかりなんですね。
やっぱり、裕福な土地では人間の心も潤っているのでしょうか。
いつか私もホアヒンに住んで、周囲の人々の親切を感じてみたいです。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年02月04日 23:18
tetchan27さん、こんばんは。
そうですね。アジアのニュースを見ていると、中国人がちょっとしたきっかけで、すぐ暴力に出る。しかも周囲は見物しているだけ…。タイ人は人の迷惑を考えずに行動して、問題を起こすっていうパターンが多いですね。
それに最近はよく、車のライトが眩しかったとか、食堂の調味料が少なかったからとか、ちょっとした理由で銃を発砲するので、子供たちも私が運転していて、ライトを下げるのを忘れたりすると、「お母さん、撃たれないように気をつけてよ。」と言っています。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年02月04日 23:27
バットニャオさん 今晩は。
ミーナームジャイ←タイ人がこう有りたいと思う(だけ)の言葉。

ヘンケートゥア←タイ人が人を誹る時の言葉(自己紹介)

コンタイコジャイディー←タイ人が人に何かやらせようとする時発する言葉。ある意味これが一番性質が悪いと思います。
昔ドンムアンがまだBKKだった頃チェックインカウンターで60kgオーバーのトランク(何入ってるんだ?)を預けようとした時に金を払えと言った係りのおねーさんに若いタイ人の女性が上の言葉を一言。それでボーディングパス貰ってましたよ。
それで良いのか?ガンビンタイ( ゚д゚)ポカーン
Posted by rangsit at 2015年02月04日 23:47
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