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2014年10月02日

白昼の爆発音

 それは、昨日の昼下がりの出来事…。

いつものように、燦々と降り注ぐ日射しの中、我が家の前の交差点を往来する車の流れから、それは響いて来た。

ドオオーーーン!!


  ちょうど店先で作業していた私の耳に、ガス爆発かと思わせるような(とは言え、実際のガス爆発を経験した事もないのだが。)地面を震撼させるような爆発音が轟いた。

 私はすぐに音のしたと思われる方に目を向けると、ちょうど大型トラックが交差点を右折して、我が家の前を通り過ぎようとしていた。

 その爆発音は、そのトラックの後部車輪のタイヤが裂けているのが見え、タイヤが爆発したのだとすぐに分かった。

 この手の爆発音は、日常的にかなりの頻度で耳にする。

ただ昨日この目で確認するまでは、それが大型トラックのタイヤの爆発音だとは知らずに、どこかでガス爆発でもあったのか?くらいに思っていた。
 

 それが、頻繁に耳にする…と書いた通り、昨日と同じような爆発音が、今日もやはり夕方近くになって聞こえた。

ただ、今日は目の前を走っている車ではなかったので、どの車かまでは分からなかったのだが…。

 それから少しして午後4時近くになり、末っ子ミックの小学校まで迎えに出掛けた。

 すると、その途中の道路の反対車線(とは言え、センターラインも引いていない田舎道なのだが)の道路脇に、見覚えのあるピックアップが2台、大型トラックを前後から挟むように停まっているのが見えた。

 そのピックアップも大型トラックも、我が家の客であるパッタナーニコムと言う、キャッサバ芋工場の車だったのだが、どうやら大型が故障でもしたのかな…と見ながら通り過ぎた。

 すると、そこから百メートルくらい先(大型トラックから見れば後方)の道路上に、何やら黒い固まりが散乱していた。

 最初は、いつものように誰かが落とした長靴とか手拭き用のボロ切れなどか、もしくは轢かれた犬猫の死骸かと思ったが、それらは一様に真っ黒で、運転しながら目を凝らして見たところ、ようやくそれが破裂したタイヤの破片だと言う事に気がついた。

 すると、もちろんさっきの大型トラックの物に違いなく、その数十分前に聞こえた爆発音の正体こそが、この大型トラックのタイヤ爆発だったのだと言う事実が繋がった。

 しかし、そこはすでにミックの通う小学校のある村の区域で、我が家から10キロメートルほど離れているのだが、私の耳には昨日とさほど変わらない音量に聞こえた。

 それくらい、今日は大きな音だったのだろう。
確かに昨日の家の前で爆発したトラックのタイヤは、破裂しても破片が散乱するほどではなかった。


 さて、こういう風に車が路上でパンクしたり、シャフトが折れたり(古すぎて後部車輪のシャフトが折れて立ち往生している車も良く見かける。)場合、ここタイの田舎ではお決まりの目印を立てる。

白昼の爆発音

白昼の爆発音


 走行中のフロントガラスから撮ったので見にくいが、前方に転がっている木の枝が見えるだろうか。

 これが日本では、法律で使用が定められている「三角表示板」の代用物である。

白昼の爆発音

 バンコク辺りはどうか知らないが、タイの田舎では、この三角表示板を携帯している車はまず無いだろう。


 大型も小型も、農業用車両も、路上で故障したり、何かの理由で車が動かなくなったら、その辺の木の枝を折って来て車の前後数十メートルの所に置いて置くだけである。


 これは、現地の人間なら暗黙の了解だが、初めてこれを目にした人間には、もしかしたら状況が分からず、気がつかないで突っ込んでしまいそうだと思っているが、あいにくこの辺りにそういう他所の人間(私のような外国人など)というのは滅多に訪れないので、今まで突っ込んだと言う話もまだ聞いた事は無い。


 話が逸れたが、この警告標識代わりの枝と枝の間に停車していた大型トラックのタイヤ破裂の写真を撮ろうと思っていたのだが、ミックの小学校まで行って帰って来る間に(何とか応急修理が終わったらしく)逃げられてしまった。

という訳で、この警告表示の木の枝のみの写真になってしまったのだった。

 タイの田舎を訪れる際には、この道路上にいきなり放り出されているかなり大きめの木の枝に注意が必要である。

 基本的に、タイ人はこういう物を、「用が済んだら片付ける」という事をしない人種である。
そういう、「他人の迷惑になる」という配慮は一切無い。

自分の用が済めばそれでいい。
後は、どうなろうが気にしないのである。後から通る車両の邪魔になろうが、それを避けようとしてオートバイが道路中央にはみ出して来て、反対車線から来た車両と正面衝突するかも知れない…などと言う可能性を考えるなどと言う気遣いは、彼らの頭の中には存在しない。


 以前、大学時代のルームメイトだった友人(タイ人)が、バンコクから私を訪ねて来てくれたことがあった。

 その友人の乗用車が、我が家から2キロメートルも離れていない場所で、カーブの先の道路上に転がっていたスイカほどもある大きな石が通過しようとした際に車体の腹部に当たり、走行不可能となってしまい、レッカー車で牽引され修理する羽目になったという事件があった。


 バンコクから来た友人は、まさかカーブの先の道路上に、そんな大きな石が転がっているとは思わずにとんだ災難に遭ったのである。

 しかし正確に言うと、この石は転がっていたのではない、故意に置かれていたのだ。

 だが、決して見ず知らずの他人の車両を傷つける目的ではなく、カーブの坂道の途中で故障したか上りきれなくなった、農業用トラックのタイヤ止めとして…。

  しかし、首尾よく出発出来た農業用トラックは、後始末もせずその車止めの石を放置したままで、さっさとどこかへ行ってしまったのである。


『白昼の爆発音』の話題からだいぶ逸れたが、これがタイの田舎道の怖さである。




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Posted by バットニャオ@第二期 at 03:37│Comments(6)タイの日常
この記事へのコメント
あの タイヤと言えるのか?と思うほどのひび割れたタイヤに、最大積載量は積めるまで・・・
よくハンドルとられないで運転してられるかと思います。
トラックには近寄らず、でなければ素早く追い抜くに限ります。

タイの田舎道はホント怖いです。 特に夜道のイサーン怪道(^^)
暗闇の中、いきなり前方に現れる無灯火のトラック! 
身体中の水分が全部冷汗として流れ出たかと思うほどビックリしました。
さらに無灯火で逆走してくるバイクに暗闇の怪道を歩く人
しかし目の良いタイ人には、これらが見えるそうですね。
私なんかサッパリ見えませんので、なるべく中央よりにスピードはスロー走行です。スローと言っても日本の標準制限速度ですが...。

見えてるはずのタイ人、その割に何かと跳ねとばしてるように感じるんだけど(笑)
Posted by MITUMITU at 2014年10月02日 19:29
本当にタイ人は夜目がききますね。
私も田舎の真っ暗闇の道をソロソロと運転するのですが、助手席の彼女が「あっ、ロットイテーンがいる」と言われ、5秒くらいしてから気づく始末です。

田舎の夜道と雨が重なると最悪です。
でもあんなに夜目がきくタイ人がしょっちゅう事故を起こすのですよね。

こちらがどんな安全運転していても事故は向こうからやってくる。せめてイサーン料理を食べて視力をアップさせましょう。
Posted by カオヤイ at 2014年10月03日 16:02
走っていると故障したトラックが道端に止まっているのをよく見ますね。
日本からみると目茶目茶な整備不良車、本当に怖いですね。
タイの夜道は本当に危ない。
道には大きな穴があったり、犬がウロウロ、街頭は無し、出来たら走りたくない。
Posted by ドラえもん at 2014年10月06日 09:48
MITUさん、こんばんは。
 先日、このコメントの返信書いたと思ったのですが、どこかに消えてますね。

 我が家の夫も、以前はバンコクで日本の基準なら完全に廃棄されているような中古タイヤを買って来て、車に付けてましたが、私が運転してコラートへ仕入れに行ったときに、その部品の重さに堪え兼ねてか、後部車輪が爆破して、あやうく道路から落ちそうになったことがあったので、それ以来、我が家の車に中古タイヤは止めてもらいました。
こんな事で死にたくないですからね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2014年10月08日 01:54
カオヤイさん、こんばんは。

 やはり、一般的にタイ人は目がいいのでしょうか。
うちの夫は確かに目がいいので、田舎で緑が多いせいだとか、昔勉強が嫌いで、本をろくに読まなかったからだろうとか思ってました。
でも、そういえば、夫の兄弟もすべて近眼ではなくすでに揃って「老眼」。
 夜道では、夫が一緒なら私は運転しませんが、助手席の私も道路を見ていても、夫は絶対私に見えない物が見える。
夫が反応してから、「ああ、農耕車か…。」のように、気づきます。

でも、事故が多いのはタイ人の無謀なスピード運転と、あり得ない自己中な運転マナーのせいでしょうね。

反対車線でも、自分の都合でどんどん走って来ますからね。
交差点も自分が出たければどんどん出るし…。

目がいい悪い以前の問題ですね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2014年10月08日 02:03
ドラえもんさん、こんばんは。
 まったく、その通りです。
新車ならともかく、何年もすると、自分が整備基準ですから、バッテリーが焦げたとか、ブレーキオイルが入ってなかった…なんて人も中にはいます。

道路に落とし穴かと思われる大穴が開いていて、バイクもろとも突っ込んだ…という知り合いもいました。
夜道の犬は轢け!と言うのがタイの常識でしょうね。
朝になると、犬猫の死骸が転がってます。
最近はだいぶ、主要箇所に街灯を設置するようになって来ましたが、それもせいぜい交差点の十メートル前後。

他は暗闇の中に道があると言う感じですよね。

数年前に見た、スワンナプーム空港に続く道路の昼と見紛うような街灯の多さには驚きました。
ここにこんなに付けるから、田舎道には回らないんだろうな…と思ったものです。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2014年10月08日 02:13
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