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Posted by namjai at

2014年10月30日

弟の結婚式に思う。

 つい先日、日本に二人居る弟のうち、末の弟の結婚式が執り行われた。

 実は、数年前に日本に帰国したときには、そういう素振りは全くなく、このまま独身生活を満喫し続けると言うような事を話していたのだった。

 まあ、その時点で本人が実際のところはどうだったかは別として、その自由に見える生活に憧れた我が家の長男は、「叔父さんのように、独身で過ごして家庭を背負わない自由な生活をし、老後は老人ホームに入る為に貯金をしておく。」と言う人生の計画を建て始めていたくらいである。

 そう言う我が家の子供たちに大きな影響を与えていた我が弟だったが、この度喜ばしいことに、今までの人生計画を覆すような良い伴侶に出会い、結婚と言う決断に至ったらしい。

 さて、今回の結婚式の連絡は6月頃に弟から、参加出来るかを打診されていて、本当なら参加すべきだし、私自身も是非参加したいと思ったのだが、何しろ我が家の夫からの条件があったので、返事をする最後の最後まで悩んだ挙げ句、結局不参加となった。

 式は10月26日だったので、本来なら時期的には子供たちの2学期の休みと重なっていた。
しかし、今年は例のASEAN政策で、子供4人のうちその日に休みだったのは大学生の長男と小学生の末っ子の2人だけだった。
 とは言え、これは後から分かった事で、実際のところ、6月7月の時点では子供たちの休み中だと言う認識だった。

 しかし、そこですでに子供たちを連れて結婚式に参加しようか…と考えていた私に、夫が「子供たちは連れて行かなくていい。」と言い放った。
 そこでもう半分くらい「参加しよう!」と言う意欲が削がれていたのだが、それに加え、普段から私が用事で外出しようとすると不機嫌になる夫の態度も一因となった。
 
 日本への一時帰国に「一人で2週間くらい行って来ていいよ。」と言う割に、私がチャイヤプムの街中はもちろん、すぐ側の市場やコンビニに出掛けるだけで、店の商品が見つからなくて、すぐに電話を掛けて来る夫。

 そして、先日も日本から来た友人とチャイヤプムの街中に買い物に出掛けただけで、何となく不機嫌な態度になっている夫。
 休みで店を手伝っている長男が言うには、「お父さんは、商売をするのが面倒なんだよ。」との見解である。

 まあ、それは店の中に所狭しと詰め込まれた商品の中から、目当ての物を探すのはそう簡単ではない。
それも、私は自分で商品チェックをし、商品棚などに並べているから大体の物がどこにあるかくらいは覚えているが、夫は自分でそう言う事を全くやらないので、大まかな商品の配置は覚えていても、細かい物や滅多に売れない物などは「宝島の宝探し」のレベルなのである。

 だから、私が居ないと半分以上の商品が見つからない…と言うことになる。

 だったら、少しは手伝えばいいのだが、「それは俺の仕事ではない。」と言う態度で、私が商品チェックをしているのを横目に、テレビを見て大笑いしているのであるから、これも自業自得と言うのだろうか。

 とにかく、そう言ういくつかの心配事が重なって、貴重な体験になるはずだった兄弟の結婚式への参加は断念した。

 その結婚式の数日前に母と電話で話していたのだが、母は実はこれが初めての我が子の結婚式になったのであった。

 本来なら、もう二十年以上前に私は結婚しているのだが、何しろ一人娘の将来を心配する父親の猛反対を押し切っての結婚。
 しかも、夫は義母の借金を返済する為に日本に出稼ぎで来ていた身、一円でも多く祖国の義母に仕送りしたいと思っていた。
 私も、父に反対されているので、結婚式などと言う考えも無かった。
その上、とある事情で仕事をクビになったばかり、配偶者ビザも婚姻の証拠が無ければ難しい時期だった。
 
 大金を叩いての結婚披露宴などは夢のまた夢…。 
私と夫は当然のように、紙切れ一枚で婚姻を済ませた。

 

 その夜、母と話していて、今の今まで甥や姪、その他の親戚や近所の子供たちの結婚式には出席しても、自分の子供たちの結婚式に出席したことが無かった母が今更ながら可哀想に思えて来た。
  
 そして、その初めての我が子の結婚式である今回の弟の結婚式さえ見られずして、数年前に亡くなった父には、殊更に申し訳ない気持ちが溢れて来た。

 一人娘の結婚式に参列する父親。
父親として、本当に夢見ていたかも知れなかったのに、見事にその期待を裏切ってしまった事に今更ながら深く後悔した。


 …などと、今回の弟の結婚式について色々な思いを巡らせたのだが、何はともあれ、せっかく縁あって結ばれた二人の未来が幸多かれと願うばかりである。




  


Posted by バットニャオ@第二期 at 23:37Comments(4)つぶやき