2014年10月20日
他人の迷惑顧みず…。
昨日の昼下がりの出来事だった…。
相変わらず、家を空けてあくまで個人的な用事で出掛けている夫の留守を預かり、午前中の接客の大波を乗り越え、トイレに入って一息ついた時だった。
我が家のトイレは、店から入って来て、リビングのドアを開け、そのリビングの一番奥に位置している。
つまり、家の裏の土地とブロックの壁で隔てられているだけなのだが、トイレで用を足していると、何やら聞き慣れない音がした。
最初はその小刻みにリズム感のある音に、雨でも降り出したのかと思ったが、曇りガラス越しに感じる外は明るい。
しかも、次第に何となくきな臭い臭いがして来た。
そう言えば、「パチパチ…」と、火の粉の弾けるような音がする。…と、これではまるで「かちかち山」ではないか。
次の瞬間「これは間違いなく、裏の空き地で誰かが何かを焼いている!」と思った私は、すぐに「あ!2階のベランダの洗濯物が!!」と思いつき、急いでトイレを飛び出した。
リビングでそれぞれくつろいでいる子供たちに「ちょっと店を見てて!」と指示を出し、急いで裏に回ろうと家の横の車庫まで行ったところで、朦々と白い煙が車庫の方にも、2階のベランダにも上っているのが見えた。
私はすぐさま引き返し、2階に上ってベランダに飛び出し煙の元を見つけた。
裏庭で焚き火をしていたのは、隣人ウワンの弟の一人で、16日に行われたフワイ(闇宝くじ)の証拠隠滅をしていたらしい。
すでに、以前の記事でも書いたように、ウワンは軍部の圧力で一度はフワイの元締めを辞めたと言う事になっていたのだが、そのほとぼりも冷めたところで、またフワイの元締めとしての事業を再開していたらしい。
そして、そのフワイが非合法で行っているものなので、当選発表が済んで、利益精算が済んだところで、その客たちがメモして来た紙切れや書類を証拠隠滅する為に焼却していたのである。
だが、フワイを毛嫌いする私には、もちろんそんな事はどうでもいい。
今は我が家の洗濯物の一大事なのだ!とばかりに、階下のウワンの弟に向かって叫んだ。
「何燃やしてるの!!ここは洗濯物干してるんだよ、どうしてくれるの!!」
と、怒りに任せて怒鳴ってから、急いでまだ生乾きの物もある洗濯物を取り込んだ。
下にいるウワンの弟が、ヘラヘラとタイ人独特の笑ってごまかす「微笑みの国タイランド」笑いをしているのが余計頭に来て、洗濯物を全て取り込んでカゴに入れると、鉄のドアを思い切りバーン!と閉めて階下の店に戻った。
この私にとってはとても非常識な行動に、血圧が上がって来たのか、たまに訳の分からない客の接客中になるように、身体の中から手足、指先まで充血するような感覚になり、その治まらない身体で、今度はウワンの家の前に向かった。
本人に直接文句を言ってやろうと思ったのだが、家の前はシャッターは開いているものの、静まり返っている。
おそらく、その部下たちも全員、上の階でフワイの処理をしているのだろう。
仕方がないので、その隣の義姉の家の前で座っていた義兄に、「ちょっと聞いてもいい?裏庭で焚き火してて、洗濯物が煤だらけになっちゃうし、せっかく選択したのに焦げた臭いも付いちゃったよ。タイ人はこういう場合、はっきり文句を言ってもいいかな?」と、かなり興奮していたので、早口で捲し立てた。
すると、義兄が「フワイの証拠隠滅してるんだろう。」と答えるので、「そんなの分かってるけど、こっちはすごい迷惑なんだけど!」と言い返したので、義兄も困った様子で、家の奥に入って行き、おそらく裏口から私が怒っている…とでも伝えたのだろう。
しかし、一度この非常識行為に怒り心頭に達した私の興奮はなかなか治まらず、ちょうど夫が出掛けているので、私も子供たちを連れてチャイヤプムに最近出来た「DQ(Dairy Queen)」にアイスクリームでも食べに出掛けようと思っていたので、その予定を一時間ほど繰り上げて、すぐに閉店準備に取りかかるうちに、何とか落ち着いて来た。
いつもこういう症状が出ると思うのだが、こういう私にとって受け入れられない行動を平気でする対人(タイ人)ストレスで、私はそのうち殺されてしまうのではないか…?と言う気になる。
そういう事(身体の不調など)があると、夫はすぐに「余計な事ばかり考えるからだ。小さな事をいちいち気に病むな。」で私の気持ちなど一刀両断してくれるが、もちろんそんな簡単に私の問題が解決する訳ではない。それどころか、理解の無い言葉に更に症状悪化である。
ストレスなど精神的なものから来る身体や精神の不調は、カウンセリングのように、親身になって話を聞いてくれる「患者への肯定」の姿勢から始まるのだと思うのだが、我が家の夫にそれは期待出来ない…。
なのでそう言う場合、とりあえず一番の良き理解者である長男に話すと、「うんうん、理解るよ。そうだよね。」と話を聞いてくれるので、それが解決にはならないが、私にとっては一番の薬かも知れない。
もちろん、長男は私に同情して無理に話を合わせていると言うのではなく、話題によっては意見が違う事もある。
だが、殊にタイの社会やタイ人の性格と言う話では、日本からタイに来て、この十年以上暮らして来た経験から、二人の意見がピッタリと合うのである。
他の子供たちにも同じ様に話す事もあるのだが、一番日本人的な感覚を持っているのは長男で、長女や次男は話しても聞いてはいるが、共感と言う感じにはほど遠い時も多い。
まあ、さすがに今回の事は、休日の洗濯を担当している子供たちも、洗濯のやり直し…と言う迷惑を被ったので、全員一致で「隣のウワンの弟が非常識だ、遠慮を知らない。」と言う事になったのだが…。
本当に、自己中と言うのか、他人の迷惑を全く顧みない行動に、我が家の子供たちも呆れていた。
これが今朝一番に洗濯し直して、2階のベランダに干しに行ったときに撮った昨日の焼け跡である。
裏庭に夫がわざわざ植えていたバナナの木も半焼している。このバナナの被害に、明日バンコクから帰宅した夫がどう言う反応をするか…見物である。
普段外面のいい夫だけに、うちの中では文句を言っても、やはりウワン本人には面と向かって文句を言えないだろうと言うのが、私の予想だが…。
相変わらず、家を空けてあくまで個人的な用事で出掛けている夫の留守を預かり、午前中の接客の大波を乗り越え、トイレに入って一息ついた時だった。
我が家のトイレは、店から入って来て、リビングのドアを開け、そのリビングの一番奥に位置している。
つまり、家の裏の土地とブロックの壁で隔てられているだけなのだが、トイレで用を足していると、何やら聞き慣れない音がした。
最初はその小刻みにリズム感のある音に、雨でも降り出したのかと思ったが、曇りガラス越しに感じる外は明るい。
しかも、次第に何となくきな臭い臭いがして来た。
そう言えば、「パチパチ…」と、火の粉の弾けるような音がする。…と、これではまるで「かちかち山」ではないか。
次の瞬間「これは間違いなく、裏の空き地で誰かが何かを焼いている!」と思った私は、すぐに「あ!2階のベランダの洗濯物が!!」と思いつき、急いでトイレを飛び出した。
リビングでそれぞれくつろいでいる子供たちに「ちょっと店を見てて!」と指示を出し、急いで裏に回ろうと家の横の車庫まで行ったところで、朦々と白い煙が車庫の方にも、2階のベランダにも上っているのが見えた。
私はすぐさま引き返し、2階に上ってベランダに飛び出し煙の元を見つけた。
裏庭で焚き火をしていたのは、隣人ウワンの弟の一人で、16日に行われたフワイ(闇宝くじ)の証拠隠滅をしていたらしい。
すでに、以前の記事でも書いたように、ウワンは軍部の圧力で一度はフワイの元締めを辞めたと言う事になっていたのだが、そのほとぼりも冷めたところで、またフワイの元締めとしての事業を再開していたらしい。
そして、そのフワイが非合法で行っているものなので、当選発表が済んで、利益精算が済んだところで、その客たちがメモして来た紙切れや書類を証拠隠滅する為に焼却していたのである。
だが、フワイを毛嫌いする私には、もちろんそんな事はどうでもいい。
今は我が家の洗濯物の一大事なのだ!とばかりに、階下のウワンの弟に向かって叫んだ。
「何燃やしてるの!!ここは洗濯物干してるんだよ、どうしてくれるの!!」
と、怒りに任せて怒鳴ってから、急いでまだ生乾きの物もある洗濯物を取り込んだ。
下にいるウワンの弟が、ヘラヘラとタイ人独特の笑ってごまかす「微笑みの国タイランド」笑いをしているのが余計頭に来て、洗濯物を全て取り込んでカゴに入れると、鉄のドアを思い切りバーン!と閉めて階下の店に戻った。
この私にとってはとても非常識な行動に、血圧が上がって来たのか、たまに訳の分からない客の接客中になるように、身体の中から手足、指先まで充血するような感覚になり、その治まらない身体で、今度はウワンの家の前に向かった。
本人に直接文句を言ってやろうと思ったのだが、家の前はシャッターは開いているものの、静まり返っている。
おそらく、その部下たちも全員、上の階でフワイの処理をしているのだろう。
仕方がないので、その隣の義姉の家の前で座っていた義兄に、「ちょっと聞いてもいい?裏庭で焚き火してて、洗濯物が煤だらけになっちゃうし、せっかく選択したのに焦げた臭いも付いちゃったよ。タイ人はこういう場合、はっきり文句を言ってもいいかな?」と、かなり興奮していたので、早口で捲し立てた。
すると、義兄が「フワイの証拠隠滅してるんだろう。」と答えるので、「そんなの分かってるけど、こっちはすごい迷惑なんだけど!」と言い返したので、義兄も困った様子で、家の奥に入って行き、おそらく裏口から私が怒っている…とでも伝えたのだろう。
しかし、一度この非常識行為に怒り心頭に達した私の興奮はなかなか治まらず、ちょうど夫が出掛けているので、私も子供たちを連れてチャイヤプムに最近出来た「DQ(Dairy Queen)」にアイスクリームでも食べに出掛けようと思っていたので、その予定を一時間ほど繰り上げて、すぐに閉店準備に取りかかるうちに、何とか落ち着いて来た。
いつもこういう症状が出ると思うのだが、こういう私にとって受け入れられない行動を平気でする対人(タイ人)ストレスで、私はそのうち殺されてしまうのではないか…?と言う気になる。
そういう事(身体の不調など)があると、夫はすぐに「余計な事ばかり考えるからだ。小さな事をいちいち気に病むな。」で私の気持ちなど一刀両断してくれるが、もちろんそんな簡単に私の問題が解決する訳ではない。それどころか、理解の無い言葉に更に症状悪化である。
ストレスなど精神的なものから来る身体や精神の不調は、カウンセリングのように、親身になって話を聞いてくれる「患者への肯定」の姿勢から始まるのだと思うのだが、我が家の夫にそれは期待出来ない…。
なのでそう言う場合、とりあえず一番の良き理解者である長男に話すと、「うんうん、理解るよ。そうだよね。」と話を聞いてくれるので、それが解決にはならないが、私にとっては一番の薬かも知れない。
もちろん、長男は私に同情して無理に話を合わせていると言うのではなく、話題によっては意見が違う事もある。
だが、殊にタイの社会やタイ人の性格と言う話では、日本からタイに来て、この十年以上暮らして来た経験から、二人の意見がピッタリと合うのである。
他の子供たちにも同じ様に話す事もあるのだが、一番日本人的な感覚を持っているのは長男で、長女や次男は話しても聞いてはいるが、共感と言う感じにはほど遠い時も多い。
まあ、さすがに今回の事は、休日の洗濯を担当している子供たちも、洗濯のやり直し…と言う迷惑を被ったので、全員一致で「隣のウワンの弟が非常識だ、遠慮を知らない。」と言う事になったのだが…。
本当に、自己中と言うのか、他人の迷惑を全く顧みない行動に、我が家の子供たちも呆れていた。
これが今朝一番に洗濯し直して、2階のベランダに干しに行ったときに撮った昨日の焼け跡である。
裏庭に夫がわざわざ植えていたバナナの木も半焼している。このバナナの被害に、明日バンコクから帰宅した夫がどう言う反応をするか…見物である。
普段外面のいい夫だけに、うちの中では文句を言っても、やはりウワン本人には面と向かって文句を言えないだろうと言うのが、私の予想だが…。