2014年10月18日
首輪?
隣に住む、朝から晩までお寺に入り浸りの義姉と、ここ数年来の付き合いになった、闘鶏場経営と野生動物売買をしているピーウワンの影響で、夫は普通のプラ(仏像のお守り)好きから、かなりのプラ気違いになった。
普段からお寺で「有り難い物」を頻繁に手にする義姉が、ここ数ヶ月前から、近くにあるかなり有名なお寺『ワットカオターゴッ』の大僧侶様を象ったプラを作ると言うので、その予約販売に来た。
まあ、義姉や夫に言わせれば、有り難いプラを手に入れる絶好の機会を知らせてくれたのだと言うが…。
その額、木箱入りの1セット(金銀メッキのウズラの卵大のプラが5体入り)でなんと
13万バーツ(42万円以上)。
普通の感覚では、正気の沙汰ではないと言う額だが、プラに狂っているタイ人連中には、別に驚く程の金額でもないらしい。
夫も、「こんな時期でなくて、もう少し店に余裕があれば、もう1セット買って置きたかったのにな〜。」と、とても残念そうにしていた。
私は、もちろん全く興味がないので、「これ以上お金を使う気か?」と内心呆れていたが、もちろんそういう素振りは微塵も見せず、ただ普通に無関心を装っていた。
そして、その後も日に日にプラに心酔している夫だが、我が家の収入は全部「俺の金」がモットーの夫なので、自分で好き勝手に投資している内は別に好きにすれば…?と思っていた。
しかし、とうとう私にもそのプラ狂いの矛先を向けて来た。
以前から言っては居たのだが、今日、品切れしているエンジンオイル類の買い出しの為、チャイヤプムまで出掛けたついでに、かなり前からしようとしていた、数個のプラの保護ケースを金で作って来たのだ。
その金額も、4〜5個分で5千バーツ弱。
たかがケースに…である。
まあ、かねてからの目的を果たせて意気揚々と帰って来た夫は、嬉しそうに私に近づいて来て、「ちょっと、頭貸して。」
と言うと、そのケースを付けたプラのうちの一つに金のネックレス(と言うより鎖?)を付けて、私の首に掛けた。
これが、それである。
私が以前から「タイは暑くてすぐに汗をかくから、装飾品なんて付けていられない。」と言っていたので、胸元に入るくらいの長さでは拒否されるのが分かっていたらしいが、どうしてもせっかくのプラを付けさせたいらしく、夫なりに考えて私の胸元まで入らない長さのネックレスを用意したのだった。
これは確か、長男が赤ちゃんのときに誰かにもらった赤ちゃん用のネックレスだったような気がするが、金に興味がない私ははっきり言って忘れていた。
それが、ちょうど私の首回りサイズ。
しかし、これを付けられた直後、「ほら、ちょうど良いじゃないか。」と喜ぶ夫を横目に、「ねえ、これじゃ首輪みたいだよね、ほら、ワンワン…って。」
と、傍らで見守っていた長男に同意を求めた。
確かに、胸元の皮膚アレルギーにはならないが、この長さが微妙で、付け慣れないせいもあってか何となく首回りが鬱陶しいし、心なしか首を絞められているような気さえする。
シャツの襟のボタンを全部留めたような感覚とでも言おうか…。
それに私はとうの昔に、努力してタイ仏教徒になるのは辞めたので、今更信仰してもいないお守りを付けても何のご利益もないと思う。
だが、ここで拒否するのも、せっかく付けてくれた夫に申し訳ないと言うよりは、私がまた自己主張をする(夫にとっては、「反抗をする」)と言う事で家庭に余計な波風が立つので、とりあえずしばらくの間はこのまま首輪を付けて置いて、夫の気が済むのを待つ事にしよう…と思うのだった。
普段からお寺で「有り難い物」を頻繁に手にする義姉が、ここ数ヶ月前から、近くにあるかなり有名なお寺『ワットカオターゴッ』の大僧侶様を象ったプラを作ると言うので、その予約販売に来た。
まあ、義姉や夫に言わせれば、有り難いプラを手に入れる絶好の機会を知らせてくれたのだと言うが…。
その額、木箱入りの1セット(金銀メッキのウズラの卵大のプラが5体入り)でなんと
13万バーツ(42万円以上)。
普通の感覚では、正気の沙汰ではないと言う額だが、プラに狂っているタイ人連中には、別に驚く程の金額でもないらしい。
夫も、「こんな時期でなくて、もう少し店に余裕があれば、もう1セット買って置きたかったのにな〜。」と、とても残念そうにしていた。
私は、もちろん全く興味がないので、「これ以上お金を使う気か?」と内心呆れていたが、もちろんそういう素振りは微塵も見せず、ただ普通に無関心を装っていた。
そして、その後も日に日にプラに心酔している夫だが、我が家の収入は全部「俺の金」がモットーの夫なので、自分で好き勝手に投資している内は別に好きにすれば…?と思っていた。
しかし、とうとう私にもそのプラ狂いの矛先を向けて来た。
以前から言っては居たのだが、今日、品切れしているエンジンオイル類の買い出しの為、チャイヤプムまで出掛けたついでに、かなり前からしようとしていた、数個のプラの保護ケースを金で作って来たのだ。
その金額も、4〜5個分で5千バーツ弱。
たかがケースに…である。
まあ、かねてからの目的を果たせて意気揚々と帰って来た夫は、嬉しそうに私に近づいて来て、「ちょっと、頭貸して。」
と言うと、そのケースを付けたプラのうちの一つに金のネックレス(と言うより鎖?)を付けて、私の首に掛けた。
これが、それである。
私が以前から「タイは暑くてすぐに汗をかくから、装飾品なんて付けていられない。」と言っていたので、胸元に入るくらいの長さでは拒否されるのが分かっていたらしいが、どうしてもせっかくのプラを付けさせたいらしく、夫なりに考えて私の胸元まで入らない長さのネックレスを用意したのだった。
これは確か、長男が赤ちゃんのときに誰かにもらった赤ちゃん用のネックレスだったような気がするが、金に興味がない私ははっきり言って忘れていた。
それが、ちょうど私の首回りサイズ。
しかし、これを付けられた直後、「ほら、ちょうど良いじゃないか。」と喜ぶ夫を横目に、「ねえ、これじゃ首輪みたいだよね、ほら、ワンワン…って。」
と、傍らで見守っていた長男に同意を求めた。
確かに、胸元の皮膚アレルギーにはならないが、この長さが微妙で、付け慣れないせいもあってか何となく首回りが鬱陶しいし、心なしか首を絞められているような気さえする。
シャツの襟のボタンを全部留めたような感覚とでも言おうか…。
それに私はとうの昔に、努力してタイ仏教徒になるのは辞めたので、今更信仰してもいないお守りを付けても何のご利益もないと思う。
だが、ここで拒否するのも、せっかく付けてくれた夫に申し訳ないと言うよりは、私がまた自己主張をする(夫にとっては、「反抗をする」)と言う事で家庭に余計な波風が立つので、とりあえずしばらくの間はこのまま首輪を付けて置いて、夫の気が済むのを待つ事にしよう…と思うのだった。