2022年01月18日
ネットの恩恵?弊害?
つい先日まで『犬に投げれば犬の頭が割れる』との異名を取っていたNokiaの旧型白黒携帯を愛用していた義母も、ついにスマホデビューを果たしました。
ここ数年はうちの店の客も、殆どがスマホ片手に買い物に来る事が多くなりました。
若い年齢層はもちろん、高齢層の客もかなりの割合でスマホを持っていて、十数年前から全国規模で急成長した携帯電話とインターネットサービスの普及の成果だと言えるでしょう。
元々タイでは公衆電話の不便さと家庭の備え付け電話の普及が進まなかったために、金持ち専用の携帯電話の後に登場した、庶民でも買える携帯電話の登場であっと言う間に普及したのです。
更にその後登場した画面付きのスマホでは、テレビや映画好きのタイ人にぴったりのfacebookや YouTube、TikTokなどの無料動画サイトが本を読むより動画を見ていたいタイ人のネット依存を更に加速させました。
かく言う私も、タイ人のように動画依存はありませんが、一日のうち暇があればついスマホゲームやSNSを開いてしまいます。
そう言う環境で思い出すのは、私がタイに来たばかりの二十年前の頃は、まだ夫の実家のある集落にも固定電話のある家が数軒しかなく、私と子供たちだけが夫の実家でまだ大して言葉も通じず意思の疎通も難しい義母と暮らしていた頃の事…。
日本で出稼ぎのように残って働いていた夫から半月に一度くらいで電話が来た時に、私がタイにいる孤独や不安と言った弱音を吐くと、電話の向こうの夫から叱責めいた「頑張れ!」と言う返事しか返って来なかった事を思い出します。
もしあの頃に今のようなLINEなどの連絡ツールがあって、スマホ越しでも頻繁に会話が出来ていたならば、今のような夫婦関係にはなっていなかったかも知れません。
それにもし夫とのやり取りがなくても、ネットがあの頃に普及していたならば、こう言ったwebサイトなどで様々な交流が出来て、タイの田舎で孤独に耐える事もなかったでしょう。
まあ、言っても仕方ないとは思うのですが、よくこう言う事を考えてしまいます。
さて、ネットの恩恵と言うテーマですが、私としては、いまだに普段日本人に会うことのない環境で、ネット上に於いては本当にアメリカでもヨーロッパでももちろん日本でも、全く違う地に住んでいる人と知り会えて会話が出来るのが何よりも有り難いと思います。
そしてこれは恩恵と取るか弊害と取るか…。
いろいろな情報が入って来るので、このイサーンの田舎で普通に暮らしていれば目にする機会のない物でも、目にした途端に欲しくなると言う事があります。
先月の始めに、たまたま見ていたYouTubeの勝間和代さんのチャンネルで、電気調理器具を紹介していたのですが、その後たまたまタイのパタヤに住む方のブログ記事を見てまた偶然にもこの同じ電気調理器具が紹介されていたのです。
この方はパタヤでロングステイされているようで、いろいろな挑戦をされていますが、その方のブログの中で読んだのが、シャープのホットクックと言う電気調理器具をタイの電化製品店の通販で購入した経緯と言う記事でした。
そう言う偶然が続いて私も急に興味が湧き、同じ電化製品店の通販を調べたのですが、その方が購入されたのは数年前の事で、現在は在庫切れとなっていました。
おそらく価格もそこそこ高いので、もう入荷の予定も無いだろうと思い諦めていたのですが、ちょうど長女が日本語を勉強している日本在住のタイ人の先生のブログで、日本からタイに商品を送るサイトでZenPlusと言うのがあると聞き、サイトを見たら、私の欲しかったその電気調理器具(型落ちですが)もあって、タイバーツで12,000バーツちょっと、送料が1,000バーツちょっとで合計14,000バーツちょっとと言う値段でしたが、有った事が嬉しくて、ついつい申し込んでしまいました。
申し込んだのが1月5日、待つ事一週間、1月12日に荷物が到着したのですが、その前日、タイのバンコクの税関らしき所から電話があり、「あなた宛の荷物が到着していますが、関税が2976バーツ掛かりますが、納税方法は代引きと銀行振込のどちらが都合がいいですか?」と聞かれました。
私はこう言うサイトからの購入には関税が掛からないと勝手に思い込んでいたので、突然の事に一瞬目の前が真っ白になりましたが、よく考えれば税金(以外でも観光地の入場料とか)は取れるところから取れ!がタイの鉄則なので、まあ当然の事なのでしょう。
と言うわけで、前述の14,000バーツに関税が3,000バーツ掛かって、17,000バーツちょっと。
それに久々の日本の電気製品なのと家にあった変圧器が500Wで容量不足なので、1000Wの変圧器を新たに購入したため、最終的に全部で2万バーツ近い出費となってしまいました。
この事が今回ネットの便利さを改めて考えさせるとともに、それが引き起こす弊害にもなり得るような気がしたので書いてみました。
でも今回購入してしまった物は、今までなら日本にでも行かなければ決して手に入らないものですし、せっかくの機会だと思ってとりあえず楽しんで使ってみたいと思います。
このイサーンの田舎で、こんな電気製品が使える事が本当に有り難い事だと思える今日この頃です。
このホットクックが届いて以来、毎朝4時半起きで食事の支度をしながら、この動画でしか見たことのなかった『喋る電化製品』とお話ししています。
今までは、日本語で話し掛けてくれるのは、日本帰りの変な日本語を喋るタイ人客くらいでしたから、この機械音の日本語でも話し相手がいるのはとても楽しく感じます。
他人が見たら、何だか独り言を言っているようかも知れませんが…。
さすが日本の商品!と言った梱包です。
こんな大きな箱で届きました。
ここ数年はうちの店の客も、殆どがスマホ片手に買い物に来る事が多くなりました。
若い年齢層はもちろん、高齢層の客もかなりの割合でスマホを持っていて、十数年前から全国規模で急成長した携帯電話とインターネットサービスの普及の成果だと言えるでしょう。
元々タイでは公衆電話の不便さと家庭の備え付け電話の普及が進まなかったために、金持ち専用の携帯電話の後に登場した、庶民でも買える携帯電話の登場であっと言う間に普及したのです。
更にその後登場した画面付きのスマホでは、テレビや映画好きのタイ人にぴったりのfacebookや YouTube、TikTokなどの無料動画サイトが本を読むより動画を見ていたいタイ人のネット依存を更に加速させました。
かく言う私も、タイ人のように動画依存はありませんが、一日のうち暇があればついスマホゲームやSNSを開いてしまいます。
そう言う環境で思い出すのは、私がタイに来たばかりの二十年前の頃は、まだ夫の実家のある集落にも固定電話のある家が数軒しかなく、私と子供たちだけが夫の実家でまだ大して言葉も通じず意思の疎通も難しい義母と暮らしていた頃の事…。
日本で出稼ぎのように残って働いていた夫から半月に一度くらいで電話が来た時に、私がタイにいる孤独や不安と言った弱音を吐くと、電話の向こうの夫から叱責めいた「頑張れ!」と言う返事しか返って来なかった事を思い出します。
もしあの頃に今のようなLINEなどの連絡ツールがあって、スマホ越しでも頻繁に会話が出来ていたならば、今のような夫婦関係にはなっていなかったかも知れません。
それにもし夫とのやり取りがなくても、ネットがあの頃に普及していたならば、こう言ったwebサイトなどで様々な交流が出来て、タイの田舎で孤独に耐える事もなかったでしょう。
まあ、言っても仕方ないとは思うのですが、よくこう言う事を考えてしまいます。
さて、ネットの恩恵と言うテーマですが、私としては、いまだに普段日本人に会うことのない環境で、ネット上に於いては本当にアメリカでもヨーロッパでももちろん日本でも、全く違う地に住んでいる人と知り会えて会話が出来るのが何よりも有り難いと思います。
そしてこれは恩恵と取るか弊害と取るか…。
いろいろな情報が入って来るので、このイサーンの田舎で普通に暮らしていれば目にする機会のない物でも、目にした途端に欲しくなると言う事があります。
先月の始めに、たまたま見ていたYouTubeの勝間和代さんのチャンネルで、電気調理器具を紹介していたのですが、その後たまたまタイのパタヤに住む方のブログ記事を見てまた偶然にもこの同じ電気調理器具が紹介されていたのです。
この方はパタヤでロングステイされているようで、いろいろな挑戦をされていますが、その方のブログの中で読んだのが、シャープのホットクックと言う電気調理器具をタイの電化製品店の通販で購入した経緯と言う記事でした。
そう言う偶然が続いて私も急に興味が湧き、同じ電化製品店の通販を調べたのですが、その方が購入されたのは数年前の事で、現在は在庫切れとなっていました。
おそらく価格もそこそこ高いので、もう入荷の予定も無いだろうと思い諦めていたのですが、ちょうど長女が日本語を勉強している日本在住のタイ人の先生のブログで、日本からタイに商品を送るサイトでZenPlusと言うのがあると聞き、サイトを見たら、私の欲しかったその電気調理器具(型落ちですが)もあって、タイバーツで12,000バーツちょっと、送料が1,000バーツちょっとで合計14,000バーツちょっとと言う値段でしたが、有った事が嬉しくて、ついつい申し込んでしまいました。
申し込んだのが1月5日、待つ事一週間、1月12日に荷物が到着したのですが、その前日、タイのバンコクの税関らしき所から電話があり、「あなた宛の荷物が到着していますが、関税が2976バーツ掛かりますが、納税方法は代引きと銀行振込のどちらが都合がいいですか?」と聞かれました。
私はこう言うサイトからの購入には関税が掛からないと勝手に思い込んでいたので、突然の事に一瞬目の前が真っ白になりましたが、よく考えれば税金(以外でも観光地の入場料とか)は取れるところから取れ!がタイの鉄則なので、まあ当然の事なのでしょう。
と言うわけで、前述の14,000バーツに関税が3,000バーツ掛かって、17,000バーツちょっと。
それに久々の日本の電気製品なのと家にあった変圧器が500Wで容量不足なので、1000Wの変圧器を新たに購入したため、最終的に全部で2万バーツ近い出費となってしまいました。
この事が今回ネットの便利さを改めて考えさせるとともに、それが引き起こす弊害にもなり得るような気がしたので書いてみました。
でも今回購入してしまった物は、今までなら日本にでも行かなければ決して手に入らないものですし、せっかくの機会だと思ってとりあえず楽しんで使ってみたいと思います。
このイサーンの田舎で、こんな電気製品が使える事が本当に有り難い事だと思える今日この頃です。
このホットクックが届いて以来、毎朝4時半起きで食事の支度をしながら、この動画でしか見たことのなかった『喋る電化製品』とお話ししています。
今までは、日本語で話し掛けてくれるのは、日本帰りの変な日本語を喋るタイ人客くらいでしたから、この機械音の日本語でも話し相手がいるのはとても楽しく感じます。
他人が見たら、何だか独り言を言っているようかも知れませんが…。
さすが日本の商品!と言った梱包です。
こんな大きな箱で届きました。