2015年02月20日
イサーンで『カフェラッテ』
先月久々にチャイヤプムのロータスへ買い出しに出掛けた私は、そこで信じられない物を見つけて、しばらく固まってしまった。
それがこれ。
最近は明治の無加糖ヨーグルトなども、だいぶタイの市場に出回っているが、それは明治がタイの大手企業CPグループと組んだ『CP MEIJI』のタイ工場で生産されているあくまで現地物だ。
まあ、それでもタイ人好みのヨーグルトは甘い物、加糖が当然と言わんばかりのスイーツヨーグルトに比べれば、明治のブルガリアヨーグルトの無加糖が手軽に手に入るようになったのはとても有り難い。
これが販売されるまでは、もう十年以上、無加糖のヨーグルトを食べた事が無かったのだから…。
まあ、これもやはりCP傘下のセブンイレブンが、こんなイサーンのド田舎の町にまで進出して、営業を始めてくれたお陰なのだが、今回はこのセブンイレブンと大抵の場所でセットになって出店しているテスコロータスのコンビニ版、『ロータスエクスプレス』での話になる。
冒頭にも書いたように、先月チャイヤプムのロータスで、この日本製の「Mt.RAINIER」のカフェラテ(商品名は「カフェラッテ」だが)をフォーモストや、ダッチミルの乳製品が並ぶ棚で見つけたときは、本当に我が目を疑った…と言うか「目が点」状態だった。
有るはずの無い物が、目の前に見える。
実は、これは私が前回の2年弱前の帰国した際に、よく実家近くのスーパーに買い物に行った帰り道、ほぼ毎回買って飲んでいたのでだが、それを思い出して幻が見えているのかと思ったほどだ。
しかし、それは確かに存在した。
しかも4個も…。(4個しか陳列されていなかった。)
私はそれを手に取って良く見た。
裏を見ると、普通に日本語で表示があって、その上によくある輸入物に貼ってあるように、タイ語訳のシールが貼ってあった。
それはまぎれも無く、日本からの輸入品であった。
そして、この感動の出会いを噛みしめた後、少し遅れてその下に表示されている値段を見た。
「57バーツ」
タイでこれくらいの大きさの乳飲料なら、せいぜい20バーツか30バーツと言ったところだろうが、これは正真正銘の日本製だ。
まあ、これくらいの値段は当然なのだろうが、普通のタイ人でこれを買う人がいるのだろうかと不思議に思ったのだった。
と言う事があって、その日はやはりその値段に遠慮して、どうせ私しか飲む人間が居ないのだから…と2個ほど買って来た。
しかしその翌日、翌々日は勿体なくて飲む決心がつかず、でも3日目には一つ目にストローを挿し、2年ぶりの日本の味を味わいながら大事に飲んだ。
残りのもう一つも、結局一週間もしないうちに飲んでしまった。
そしてその後、中々チャイヤプムのロータスに行く機会も無く、そのカフェラッテの事を忘れかけていた頃だった…。
私がいつも割とよく行く、ここノンブアラウェーのロータスエクスプレスの乳製品の棚で、またこの日本製カフェラッテを見つけたのだ。
まあ、規模は違っても同じロータス系列の店なのだから、同じ商品が回って来てもおかしくは無いのだが、それがこの田舎町のロータスの棚に並ぶとは夢にも思わなかったのだ。
日本製の輸入品と言えば、昔ならバンコクのドンムアン空港近くの輸入品専門店、最近でも、せめてコラートのTHE MALLにあるスーパーマーケットくらいに行かなければ、手に入る訳が無いと思っていた。
ただ同じ系列店なのに、値段は少し上がって「60バーツ」。
まあ、私としては『57バーツ」と言う半端な値段よりも、「60バーツ」の方がキリが良くて好きなのだが、その3バーツがここまでの輸送経費を上乗せと言う事なのか、それとも単にその店舗の判断に値付けが任されているのか?と少し疑問が残った。
とにかく、ここノンブアラウェーに住み始めて十年以上経ったが、今まで十年経っても全然代わり映えがしないな…と思っていたのが、ここ数年のセブン、ロータスの進出で少し光が射して来たと思ったら、この「カフェラッテ」で、私にとっては一気に町が発展した(実際には何も変わっては居ないのだが…)ような気がして来た。
それ以来ほぼ毎日、日本の味を味わっている。
そして、私が飲んでいるのを見て子供たちや夫が味見をしてみたが、皆口を揃えて「苦い!」がその第一声である。
いや、これは甘い方なんだけど…と言ってみるが、それ以来誰も飲もうとしない。
このシリーズで無糖のカフェラッテがあるが、それを飲ませたら何と言うだろうか?
やはりこの日本製カフェラテは、我が家のタイ人たちの味覚には付いて行けないようだ。
私としては、やはりタイ人の作るカフェラテは苦さを抑えようと甘さが強く、それが反って飲んだ後にしつこい苦みとなって口に残る…と言う感じがしていた。
だから最近はもう、普通のインスタントから作った「カフェボーラーン」も、最近流行りの豆から轢いて作る「カフェソット」も、飲まなくなっていた。
ところが、この日本製カフェラッテは、飲んだ後の苦みも甘みも全然感じられない、嫌みな後味が無いのだ。
日本で飲んでいた頃には、特にそういう感想は無かったのだが、タイに帰って来て、タイのコーヒーにうんざりした舌にはとても素晴らしい後味なのだった。
それがこれ。
最近は明治の無加糖ヨーグルトなども、だいぶタイの市場に出回っているが、それは明治がタイの大手企業CPグループと組んだ『CP MEIJI』のタイ工場で生産されているあくまで現地物だ。
まあ、それでもタイ人好みのヨーグルトは甘い物、加糖が当然と言わんばかりのスイーツヨーグルトに比べれば、明治のブルガリアヨーグルトの無加糖が手軽に手に入るようになったのはとても有り難い。
これが販売されるまでは、もう十年以上、無加糖のヨーグルトを食べた事が無かったのだから…。
まあ、これもやはりCP傘下のセブンイレブンが、こんなイサーンのド田舎の町にまで進出して、営業を始めてくれたお陰なのだが、今回はこのセブンイレブンと大抵の場所でセットになって出店しているテスコロータスのコンビニ版、『ロータスエクスプレス』での話になる。
冒頭にも書いたように、先月チャイヤプムのロータスで、この日本製の「Mt.RAINIER」のカフェラテ(商品名は「カフェラッテ」だが)をフォーモストや、ダッチミルの乳製品が並ぶ棚で見つけたときは、本当に我が目を疑った…と言うか「目が点」状態だった。
有るはずの無い物が、目の前に見える。
実は、これは私が前回の2年弱前の帰国した際に、よく実家近くのスーパーに買い物に行った帰り道、ほぼ毎回買って飲んでいたのでだが、それを思い出して幻が見えているのかと思ったほどだ。
しかし、それは確かに存在した。
しかも4個も…。(4個しか陳列されていなかった。)
私はそれを手に取って良く見た。
裏を見ると、普通に日本語で表示があって、その上によくある輸入物に貼ってあるように、タイ語訳のシールが貼ってあった。
それはまぎれも無く、日本からの輸入品であった。
そして、この感動の出会いを噛みしめた後、少し遅れてその下に表示されている値段を見た。
「57バーツ」
タイでこれくらいの大きさの乳飲料なら、せいぜい20バーツか30バーツと言ったところだろうが、これは正真正銘の日本製だ。
まあ、これくらいの値段は当然なのだろうが、普通のタイ人でこれを買う人がいるのだろうかと不思議に思ったのだった。
と言う事があって、その日はやはりその値段に遠慮して、どうせ私しか飲む人間が居ないのだから…と2個ほど買って来た。
しかしその翌日、翌々日は勿体なくて飲む決心がつかず、でも3日目には一つ目にストローを挿し、2年ぶりの日本の味を味わいながら大事に飲んだ。
残りのもう一つも、結局一週間もしないうちに飲んでしまった。
そしてその後、中々チャイヤプムのロータスに行く機会も無く、そのカフェラッテの事を忘れかけていた頃だった…。
私がいつも割とよく行く、ここノンブアラウェーのロータスエクスプレスの乳製品の棚で、またこの日本製カフェラッテを見つけたのだ。
まあ、規模は違っても同じロータス系列の店なのだから、同じ商品が回って来てもおかしくは無いのだが、それがこの田舎町のロータスの棚に並ぶとは夢にも思わなかったのだ。
日本製の輸入品と言えば、昔ならバンコクのドンムアン空港近くの輸入品専門店、最近でも、せめてコラートのTHE MALLにあるスーパーマーケットくらいに行かなければ、手に入る訳が無いと思っていた。
ただ同じ系列店なのに、値段は少し上がって「60バーツ」。
まあ、私としては『57バーツ」と言う半端な値段よりも、「60バーツ」の方がキリが良くて好きなのだが、その3バーツがここまでの輸送経費を上乗せと言う事なのか、それとも単にその店舗の判断に値付けが任されているのか?と少し疑問が残った。
とにかく、ここノンブアラウェーに住み始めて十年以上経ったが、今まで十年経っても全然代わり映えがしないな…と思っていたのが、ここ数年のセブン、ロータスの進出で少し光が射して来たと思ったら、この「カフェラッテ」で、私にとっては一気に町が発展した(実際には何も変わっては居ないのだが…)ような気がして来た。
それ以来ほぼ毎日、日本の味を味わっている。
そして、私が飲んでいるのを見て子供たちや夫が味見をしてみたが、皆口を揃えて「苦い!」がその第一声である。
いや、これは甘い方なんだけど…と言ってみるが、それ以来誰も飲もうとしない。
このシリーズで無糖のカフェラッテがあるが、それを飲ませたら何と言うだろうか?
やはりこの日本製カフェラテは、我が家のタイ人たちの味覚には付いて行けないようだ。
私としては、やはりタイ人の作るカフェラテは苦さを抑えようと甘さが強く、それが反って飲んだ後にしつこい苦みとなって口に残る…と言う感じがしていた。
だから最近はもう、普通のインスタントから作った「カフェボーラーン」も、最近流行りの豆から轢いて作る「カフェソット」も、飲まなくなっていた。
ところが、この日本製カフェラッテは、飲んだ後の苦みも甘みも全然感じられない、嫌みな後味が無いのだ。
日本で飲んでいた頃には、特にそういう感想は無かったのだが、タイに帰って来て、タイのコーヒーにうんざりした舌にはとても素晴らしい後味なのだった。