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2015年01月04日

行方不明

 新年が明けて、すでに3日が過ぎようとしている。

 我が家の夫は、大晦日の親戚集合大宴会から帰宅したその晩は家で寝たものの、その翌日の元旦の午後には、バンコク残留組の高校時代の同級生たちと会って飲みに行く為に、意気揚々と出掛けて行った。

 例年だと元旦だけか、年末年始も無休と言う事もあった正月の我が家だが、今年は自分に予定が入っている夫の都合で、すでに年末から「元旦、2日休業」の貼り紙を貼って告知していたので、私と子供たちはは正月の二日間ゆっくりと家に閉じ籠る事が出来た。

 夫は当初の予定では、元旦の夜に友人たちと会って、解散した後その足で深夜のバスターミナルに向かい、そこで夜を明かし朝一番のバスで帰宅すると言う事だった。

 だが、その夜に私が「せっかくバンコクまで行ったのだから、ゆっくり遊んでくれば?店の事は子供もいるから気にしなくていいから。」とメールを送ったので、「それでは遠慮なく。」と言うように、翌日帰宅の予定を変更し、そのまま一昨日も行って大宴会をした実家の村に直行してしまったらしかった。

 翌朝10時過ぎに「実家の村にいるよ〜!」とだけ書かれたメールが届いて、それきり連絡が途絶えた…。


 そして昨夜は、実家にいるのなら遅くなっても夜中には戻るかな…と思い、家の外側から施錠し、帰宅した時の為に玄関の灯りを点けたままにして置いたのだが、それも朝まで灯りが点いたままだった。

 まあ、こういう事もよくあるので、大して気にはしていなかったのだが、こういう場合、大抵は午前様で帰宅したがシャッターを開けて家に入るのが面倒らしく、家の横の駐車場に停めて車の中で寝ている事が多い。
しかし、今朝窓から見ても車は停まっていなかったので、まだ帰宅していないと言う事は分かっていた。

 次の可能性としては、昼近くになってからゆっくりと帰って来る…と言うパターン。
これもたまにはあるので、次はこの可能性を考えた。

 しかし、昼を過ぎても、一向に帰宅する気配もない。
営業は今日からと分かっているのに、やはり子供(特に長男)がいるから大丈夫…と甘えているのだなと私は思った。
 長男も、「お母さんが甘やかすから(父親は)調子に乗って仕事サボってる。」と厳しく陰口を言うくらいだった。

 私も、「実家に行ってる」メールからそれ以降何の連絡も無いので、仕事中もときどき様々な妄想が浮かんでは消えた…。
まあ、あり得ないと思いながらもつい最悪の事態を想像してしまうのがいつもの癖なのだが、それは本当にあり得ない事で、毎回必ず何事も無く戻って来る。
これが心配から来る妄想なのか、期待から来るものなのか、私自身にも分からないのだが、毎回勝手な妄想をしては、想像の世界で自分や子供たちのこれからについてシュミレーションしている。
…私も相当暇らしい。

 こういう場合、普通のタイ人妻なら旦那が出掛けた5分後には「あんた!今どこにいるの?」と言う居場所確認コールが入り、速やかに用事を済ませて急いで帰らないと、軽い場合で数時間のお説教(文句、罵声の嵐)、相手が悪いと命の保証は無い。

 うちの夫のように、会いに行くのは高校時代の同級生で、その8割方が女と分かっていれば、まず行かせてはもらえないだろう。
そして、そのままどこかにご宿泊などと言う事態になれば、帰宅した後血の雨が降る。

 夫の友達や、知り合いのタイ男性の話に拠ると、多くのタイ人妻は、旦那が外出すると5分置きに所在確認コールを掛けてくると言う話だが、それも分からなくないでも無い。タイ人女性の独占欲とタイ人男性の信用の無さが原因なのだろうから。

 
 常連客の男性が夫と私の事を聞いて、「いい奥さんだ。こういう奥さんが欲しいよ。」と言うので、私は内心「出掛けても一度も電話を掛けて来てくれない奥さんがいい? 表向きは『信用してる』って言って置くけど、実際には気にも掛けてもらえないって事だよ。」と思いながら、曖昧な笑みを浮かべていた。
 人間、心配され独占したいと思われているうちが華なのだ。

 午後、暇になってきたので、連絡も寄越さず、まだ一向に帰宅する気配のない夫の事を思い出しては、「หายสาบสูญ(行方不明)」と言う言葉が浮かんで、夫のIDカードのコピーを拡大して、「หายสาบสูญ(行方不明)」とマジックで書き込んで、例のツケを払いに来ないで家の前に貼られている客の上にでも貼って置いてやろうか…などと思いついて、子供と面白がっていた。
行方不明



 そうこうしているうちに新年初営業の今日も終わり、店を閉めて私と子供たちはいつも通りそれぞれの用事を済ませ、寝室に上がろうとしていた頃に、ようやく思いついたように行方不明だった(私も連絡する気はなかったのだが)夫からのメールが届いた。

 「今夜は遅くなるから、家の外から施錠して置いて。ピーウワンと奥さんが喧嘩して手伝いに来ないから、俺がピーウワンを手伝ってる。」

 何を今更…。
昨日も今日も、ちゃんと外から施錠して帰宅したら入れる様にしていたし、「今夜は遅くなる」じゃなくて、「今夜は帰るから」の間違いでしょ?と、呆れると同時に、思わず口を突いて出た言葉は、

「あ、生きてた!」だった。




 


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Posted by バットニャオ@第二期 at 01:42│Comments(6)つぶやき
この記事へのコメント
まちこちゃん おはよ。 うん。タイ人妻、知ってる 5分おきもいいとこ、誰と一緒か車のなかをケータイカメラで写せさわぎやってるね。仕事で出かけてるのに 長電話がかかってきて すごくいやな気分になるよ。 日本人妻には考えられんよね。 仕事で出かけてるんだから、おつかれさま!でしょうよね。なのに、ワイワイ言ってきて、おそろしいタイ人妻だといつも思う。ま、そのウラには信用できないタイ夫がいるわけなんだけどね。 まちこちゃん とりあえず 生きててよかったね! じゃあ、今日も元気よく機嫌よく過ごしましょうね。おもしろい記事を書いてくれて ありがとう♪ またね~!♪
Posted by ユッキー at 2015年01月04日 10:02
『タイ人女性の独占欲とタイ人男性の信用の無さが原因なのだろうから。』
タイ人女性の独占欲 ン ‥ ‥

タイ人男性の信用の無さ は、解るような気がする。
Posted by 阿羅漢 at 2015年01月04日 12:46
タイ人は自分の心配ばかりしてますからね。
タイ人女性が5分置きに居場所チェックをする理由も、旦那が心配なのではなくて自分自身が心配だからでは。

対して日本人は、自分よりも家族の心配をします。
「生きてた」というのも、自分よりも御主人殿を心配していたから出てきた言葉だと感じます。

ああ、でも自分の両親の心配だけはするんでしたっけ?
それは、子供の時から刷り込まれてきた洗脳の賜物でしょうか。
我が子からもその気を感じ取れますから。
Posted by muga at 2015年01月04日 18:14
ユッキーさん、こんばんは。
わぁ〜。誰と一緒かの証拠写真ですか?すごいですね…。
うちの夫にそれやったら、90%以上、一緒に写っているのは「女」でしょうね。まあ、友達なんですが…。
私は、本当に必要があるとき以外は、一度外に出た夫に絶対連絡は取りません。
私たちは子供と家にいるので、不便はないし、それほど必要な事も無いんですよね、実際。
店の事で分からなくて困るのは、私が外出した時の夫の方ですから。
やはり、どこでもいるんですね、こういうタイ人妻。
これが普通なんだろうと思わざるを得ないですよね。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年01月05日 01:10
阿羅漢さん、あけましておめでとうございます。
もし、阿羅漢さんに「タイ人妻の独占欲」が思い当たらないのだとしたら、阿羅漢さんの奥様は、落ち着いていて、タイ人には珍しいタイプの奥様なのだと思いますよ。
よく、若者のカップルとかで、「こんな兄ちゃん、くれるって言っても要らないよ。」と言いたくなるような男に擦り寄ってくっついている女の子がいますが、どうして?と思うくらい独占欲が強い気がします。
まあ、それは実はタイ人女性に限った話ではなくて、タイ人男性にも言えると思いますが。
前にも、有らぬ事で色々誤解されて困った事がありました。独占欲と言うか、嫉妬深いとでも言うのでしょうか。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年01月05日 01:16
muga さん、こんばんは。
確かにその通りですね。自分の物が取られる…と言う心配なんでしょうね。
確かに、「生きてた」って思ったのは、だから私がどうのこうのって言うのはないですね、単純に夫の生命がまだ続いてる、よかったね…と思っただけですからね。
私は、タイ人の親思いにすごく対抗心があって、タイ人にとって親が一番なら、私にとっては子供が一番と言う事を、事あるごとに、子供たちに主張しています。
夫は逆に、子供は親の為に使われるもの…みたいな考えがきほんなので、内心反発していますが、いつか堂々と反論したいと常々思っています。
Posted by バットニャオ@第二期バットニャオ@第二期 at 2015年01月05日 01:23
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