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Posted by namjai at

2016年08月13日

夕方の風景〜ロットイテーンの逃走劇


 つい数時間前、そろそろ店を閉めようと、閉店準備をしていたところ、ワンメー(タイの母の日)で、少し交通量が増えていた我が家の前の交差点から、「ドーン、ガシャン!!!」と言う、音が響いた。

 大きな物音に驚いて、前の道路を見ると、向こう側の道路の端に、タイの農業トラックのロットイテーンがヨタヨタと停車するのが見えた。
そうして見ていたら、今度はそこから交差点を挟んだやはり道路の向こう側に停まっていた別のロットイテーンが、急発進しながらUターンし、進行方向を無視して、逆走し始めたと思ったら、どんどん速度を上げ、農業車とは思えないスピードで逆走しながら走り去って行った。


 一部始終を見ていた、末っ子のミックに聞いてみたところ、その逆走して走り去ったロットイテーンは、その交差点を信号無視して突っ切ろうとしたところ、前のロットイテーンの後部にぶつかり、そのぶつかられたロットイテーンは、そのはじかれた衝撃で、運転手が宙返りしたように(ミック談)車から落ちたらしいのだが、その運転手不在となった車は、そのまま交差点を横切り、中央分離帯の端などに乗り上げながらも、向こう側にある交番の前に行ったところで停車、落車して相当な痛手のはずの運転手がなんとか走って自分の車に辿り着き、すぐさま乗り込んでその場から早々に逃走した。
 そうして、事故の当事者たちは、交番の目の前の事故だったにも関わらず、警察が来て面倒事になる前に、さっさと現場から逃走したと言う顛末だった。

 例えば、このロットイテーンの場合、少しでも税金を逃れるために、車自体の登録をしていないとか、運転手が小学生くらいの子供であるとか、大人でも免許を取っていないなど…色々な事情で、警察のお世話になりたくないため、こうして逃走するケースが多い。

 この逃走時のスピードは、火事場の馬鹿力とでも言うのか、普段のトットットットッ…とのんびり走っているロットイテーンからは想像も出来ないほどの早さである。


 数年前、最終バスに乗り遅れた長男が、友人のオートバイに乗せてもらって学校から帰って来た際に、真っ暗なタイの田舎の道路で、目の間をを無点灯(安酒やタバコを買う金はあるが、車にヘッドライトやテールランプを付けるお金は勿体ないと言う輩)で走っていたロットイテーンに直前で気がついて、避けようとして滑り、反対側の道路に投げ出されて、危うく反対側から来たトラックに轢かれそうになった事件があったが、その時も、そのロットイテーンの運転者は、ちらっと道路に転がっている長男たちを一瞥し、それまでの低速からは考えられない猛スピードで逃走したと言う。

 あれから数年経っても私は、夜道に電灯代を節約したロットイテーンを見ていると、叩き毀してやりたい衝動に駆られるのである。


 面倒事からはさっさと逃げろ、これがごく当たり前の素のタイ人の習性なのである。  


Posted by バットニャオ@第二期 at 23:11Comments(6)タイの日常